癒やされる声だね』


『ありがとうございます。
でも仕事の時はキリッとしてますよ』

『仕事モード、やってみましょうか』

『あはは、面白い。どんな感じなの?』

『んん!』

『じゃあ、ご家族の挨拶行きますね』

『〇〇さん、お久しぶりです。
この前は〇〇ありがとうございました。
そういえば
お孫さん、今年小学生ですね〜…』

『あ、ダメだ。できません真顔

『あはは。全然変わらなかったけど』

『おかしいな〜』

初めての電話なのに
完全にオフモードの私。

思ってた印象は
落ち着いた爽やかな感じでしたが
実際話してみると
よく笑ってて可愛らしい感じでした。

『あ、それと
お店の予約ありがとうございました』

『いえいえ。
あはは。急に敬語なんだね』

『あ、はい。
子供にも敬語で話すことがあります』

『そうなんだ。
いや、でも遠くない?遠いよね』

『高速は乗れませんが運転はよくします』

『え!下道で来るつもりなの?』

『はい』

『そりゃあ、もっと時間かかるね』

『全然大丈夫ですよ。
会えるの、すごく楽しみにしてます』

『というか、楽しみ過ぎて困ってます』

『えー、どういうこと?』

『叫びたいくらい嬉しくて。
いや、むしろ叫んでます、たまに』

『あはは、何を叫んでるの』

『きゃーとかわーとかどうしようとか』

『そんな😅おじさんだよ?』

『いや、あの写メは反則ですって』

そう。
彼のマッチングアプリの写メは
美しすぎて
この世の人間とは思えないくらい。

下を向いていたり
横向いて笑っていたり
アップじゃないのが残念なくらいだった。

ここから
アプリの写メいじりが始まります。