2018年4月21日(土曜日)
「北参道ストロボカフェ」です。
グランドピアノがあり、こぢんまりとしたスペースですが、ゆったりとした雰囲気でライブを見ることができる場所です。
白を基調とした内装、カラフルなイス、地下だけれども色使いが明るく、ライブハウスというよりライブカフェという言葉がピッタリくる感じです。
「星野一美 Spring Candle Night × 樹奈&太田さおり Special Live」
会場に入ると、キャンドルアーチストの星野一美さんの制作によるキャンドルのふわりとしたたくさんの炎が暖かく迎えてくれました。
太田さおりさんのサポートギターは鈴木さん。
樹奈さんは初めて、ピアノとキーボードで弾き語り、サポートにギターとパーカッションという構成でした。
会場に展示された星野一美さん制作のキャンドル、小さなものから大きなものまで、彩りも豊かで、ほんのりとフルーティな香りでゆらぐ炎。
気持ちが安らぎ、落ち着ける空間が作られていました。
ステージ上にもキャンドルが置かれ、白い壁にピアノの黒、キャンドルのオレンジの輝きが映えています。
ステージ手前に置かれた大きなキャンドルに灯が点され、太田さおりさんのステージが始まりました。
サポートギターの演奏でしっとり穏やかな感じの曲、太田さおりさんの素敵な歌声。
沈みゆく陽の中をゆっくりと通り過ぎてゆく時間の流れのような音楽。
一つ一つ、1曲1曲が足跡を残していくような感じがして、キャンドルの炎の揺らめきに足を合わせて歌っているような趣でした。
とてもいい曲達を選んで歌ってくれて、曲と太田さおりさんの歌声とキャンドルの演出が一つの作品となったライブを聴かせていただきました。
樹奈さんは、明るく楽しいポップス。
パーカッションが加わると、音がリズミカルに聞こえてきて、キャンドルの炎の暖かな感触を強く感じさせてくれます。
樹奈さんが聴かせてくれた音楽、素敵なライブでした。
アンコールで、樹奈さんと太田さおりさんのコラボ、樹奈さんの曲をお二人で歌って聴かせてくれました。
音楽だけではなく、異なった分野のアーチストさんとの企画。
それは、炎から発せられる柔らかく穏やかな光が見せてくれる光景は、日常見えている景色を違う場所に置き換えて見せてくれて、炎に彩られて目に入ってくるものを安らぎで包んでくれるようでした。
そして、音楽も耳を通して見えてくるアートなのだと思いました。