■東京工科大学・八王子キャンパス(私立・八王子市片倉町)
以前、この大学の蒲田キャンパスを訪問した際、その美的感覚と物理的なスケール感に度肝を抜かれた。
であるならば、八王子キャンパスもさぞかし大変なことになっているだろうと期待して行ってみたところ、案の定である。
大変なキャンパスだ。
駅から歩いていくと、山の向こうににょっきりタワーが顔を出す。でかい。
敷地をまいていく形で正門に向かい、中へ進む。
本部棟。和を感じさせるモダニズム建築。
だが、とにかくデカい。
さらに進む。片柳研究所棟。
デカい。
登り階段を挟んで向かい合った先に講義棟・研究棟。
これもまたデカい。
階段にはクラシカルな立像が列をなす。
学生食堂もデカい。
階段を上る。
講義棟・研究棟の手前には、両脇に図書館棟と厚生棟が阿吽のごとくひかえる。
デザイン的には本部棟と同じだ。
さらに前進すると、彫像が見えてくる。上空から光が注ぎ込む。
これまたデカイ。
振り返って片柳研究所棟のタワー。
やっぱりデカい。
さっきからデカイデカイと言っているが、正直、それ以外表現しようがない。
庭には馬の群れ(の像)も駆け巡っている。
この美的感覚は何なのかというと、学園創立者の片柳鴻のものだという。
片柳は1920年、栃木県佐野市で生まれ、地元の高等小学校を卒業後、東芝に現場技術者見習い的なポジションで入社。
徴兵されてインパール作戦に送り込まれたが、九死に一生で生きて帰国。復員後、空襲で焼け野原になった東京を見て、「これからは美術が必要だ」ということで、絵画と洋裁を教える学校を設立。
1953年には、これからはテレビの時代だ!と閃き、蒲田に日本テレビ技術学校を設立した。これが日本工学院専門学校となり、テレビエイジの波に乗って躍進。
工学院を母体にして1986年、八王子に東京工科大学を開学したそうだ。
本人は自分でも絵を描き、芸術家兼教育者としてキャンパスデザインに全力投球。その結果、このようなキャンパスが生まれたわけだ。
交通メモ
東京工科大学(八王子キャンパス)
住所 :東京都八王子市片倉町
JR新宿駅から中央線快速で40分。八王子駅でJR横浜線に乗り換え。7分で八王子みなみ野駅。そこから徒歩で20分。さらに30分歩けば、磯崎新が校舎を設計した東京造形大につく。ご一緒にどうぞ。

















