ここいらでロックの名盤をご紹介ニヤニヤ

第1弾からいきなり強烈で申し訳ないけど、へヴィメタルの大大大傑作アルバム。

 

アイアン・メイデン「鋼鉄の処女」。

 

 

アイアン・メイデンはべーシストのスティーヴ・ハリスを中心に1975年に結成された。

NWOBHM (ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル) という1970年代後半にイギリスで勃発したムーヴメントの中心的存在として、他の多くのバンドを牽引していく。

当時「デフ・レパード」「ガール」「ワイルドホーシズ」そして「アイアン・メイデン」が「NWOBHM四天王」とされ、特に注目されていた。が、「ガール」と「ワイルドホーシズ」はそれぞれ2枚のオリジナル・アルバムを発表してあえなく消滅。「デフ・レパード」は最初からアメリカをターゲットに絞った戦略が見事に当たり、超メジャー・バンドとなった。

そしてアイアン・メイデンはファースト・アルバム「アイアン・メイデン(邦題:鋼鉄の処女)」のジャケット(上の写真)が当時は「趣味が悪い」とか言われながらもカリスマ的な人気を得ていて、1980年のレディング・フェスティバルではヘッドライナーの「UFO」を凌ぐ人気ぶりだった。

 

2ndアルバム発表時にはギタリスト、デニス・ストラットンと交代でエイドリアン・スミスが加入、3rdアルバム発表時にはヴォーカリスト、ポール・ディアノと交代でブルース・ディッキンソンが加入、そして4thアルバム発表時にはドラムスがクライヴ・バーからニコ・マクブレインといった具合にメンバー・チェンジが目まぐるしかったが、現在ではこの5人にもう1人のギタリスト、ヤニック・ガーズを加えた6人に落ち着いている。

 

でもやはり、デビュー当時から大ファンだった僕としてはファースト・アルバムの内容とそのラインナップが最高なのだ。

「Phantom of the Opera」をクライマックスに置いた全8曲収録のこのアルバムは、他のバンドには見られない強烈な個性を持っているが、それにはやはりポール・ディアノのヴォーカルは欠かせない。特に「Remember Tomorrow」や「Strange World」なんか、ブルース・ディッキンソンよりやはりポールのヴォーカルの方がばっちりハマっている。

わずか2枚のアルバムを残してポールはグループを去るが、メイデン・ファンの中では今でもポールを支持するファンがかなり多いと聞く。

 

ファースト・アルバム時のラインナップ。

 

 

なお当時の話題となったのは、このシングル盤ジャケット。

 

 

「Sanctuary」という新曲のシングル盤のジャケットだが、エディ(この怪物キャラクターの名称)が刺し殺したと思われる女性が当時のイギリスの首相マーガレット・サッチャーに似ていると話題騒然となった。

 

で、その後にこの女性に目線を掛けての発売となったのである。

(以下の写真)

 

 

ところで、この「Sanctuary」という曲、このスタジオ録音もカッコいいが、ライヴでやるとことさらカッコいいのである。(特にポールの方ね、個人的には)

 

当時のイギリス盤や日本盤のLPにはこの曲は収録されていなかったが、ちょっと遅れたアメリカでの発売時に1曲追加という形で収録された。

大ファンだった僕はそのアメリカ盤も早々に購入したのは言うまでもないタコ