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とある金曜日。
妻は仕事、チビ赤は遠足。釣りに行ってもどうせ(ヘタだから)釣れないだろうし、日本オルガン協会のHPでコンサート情報を入手し、一人でフラッと出かけることにしました。
何と言ってもこのコンサートの良いところは

一流奏者の演奏をタダで聴ける!

というところです。
お昼の11時45分から12時30分までのたったの45分だけですが、まあいいでしょう。
この日の奏者は伊藤順子女史。仏ブレ市大聖堂オルガニスト。現在、リヨン市宗教音楽センター そしてシャルボニエール市音楽学校オルガン科講師。
ショパンといえばピアノですが、ピアノをオルガン編曲するとどうなるのか??という興味もあり、わくわくしながらホールに向かいました。
ホールの大半は気品のあるマダムの皆様。
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オペラシティはクリスマス飾りで一杯…
なんかクリスマスの雰囲気って切ないようなもの悲しいような…
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・リスト:《詩的で宗教的な調べ》より「葬送」 
・ショパン:4つのマズルカ op.17 より 
 第1番 変ロ長調(マズルカ第10番) 
 第2番 ホ短調(マズルカ第11番) 
・ショパン:ソナタ第3番 ロ短調 op.58 
(全曲 伊藤順子編曲)
ヴィジュアル・コンサートということで、通常観客に背中を見せて演奏している奏者の“指の動き”や“ストップ(音色を変化させるレバー)の操作”や“足鍵盤の動き”を大きなモニターで見ることができます。

最初のリストの曲は重く、暗い雰囲気の曲。好きなタイプの曲でした。ショパン:4つのマズルカ op.17 は、原曲は聴いたことはありませんでしたが、次のショパン:ソナタ第3番 ロ短調 op.58の第3楽章は私の好きなギタリストのTony Macalpine(トニーマカパイン)がMaximumSecurityというアルバムでPorcelainDollというタイトルでかっこよく弾いていたのを、まさにここで“あれはショパンの曲だったのね~”と感心してしまった次第。この第3楽章は綺麗な曲。ためいきの出る静かな夜に聴きたい幻想的で素敵な曲でした。続くショパン:ソナタ第3番の第4楽章も、聴いたことのある曲でした。
ピアノ曲からオルガンに編曲、ということでしたが、これはこれで、ありなのだ、と思いました。

オルガンの荘厳な響きに魂は浄化され、気品のあるマダムたちが高そうなレストランに吸い込まれてゆくのを横目に、私は“丸亀製麺”へ。
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“丸亀製麺”は安くてうまくて最高。しかもネギだのショウガだの入れ放題なのがうれしい。
ネギ臭い口で喫茶店でコーヒーを楽しんだ後、1時半には帰路につき、チビ赤のお迎えに。

タダのコンサートって、いいものですねえ。