イメージ 1

2007年11月の記録から。
この野宿では友人K氏からの強い要望で、ダッチオーブンを使った丸鶏のローストを作ろう、という話が出ておりました。
ダッチオーブンを手に入れたからには、必ずやってみたい料理の一つでしたので、途中の肉屋で若鶏をひとつ購入。
イメージ 2

この林道はいつものドライブコースで、埼玉の、とある場所の奥地にあります。天気は曇り、気温は少し肌寒く、格好の焚き火日和です。
小川に到着すると間もなくビールをあおり、めいめいの仕事に移ります。
雨が降ったときのために私は大きなタープ(友人参加以外はまず出番の無いアイテム)を張りますが、なんと言っても狭い小川の脇に設営するので、ロープのペグを川の中に打ち込むしかありません。
友人K氏はムーンライトテントで設営も楽々。私はテントは張らずにタープの下に寝場を作ることにしました。
マットを敷いて試しに横になると、岩がゴツゴツしていて寝心地が今ひとつなので、ナイフで枯れた草を刈り、マットの下にクッションにすると格段に良くなりました。

ふかふかのベッドも完成しご満悦。夜の冷え込みに備えて、風向きを計算して川上で小さめの焚き火をしました。焚き火はK氏の仕事です。
イメージ 3

あらかじめ下味をつけておいた鶏もも肉にハーブをすり込み、スキレットで燻製にしました。火力は強めで芯まで火を通します。
私は栄誉ある料理担当なので、仕込みや下準備は完璧です。その甲斐あって、鶏のスモークはK氏にも好評でした。
`
イメージ 4

料理長のアイテム一式

①醤油
②砂糖
③塩
④ペッパーミル
⑤エクストラバージンオリーブオイル
⑥ブイヨン
⑦タバスコ
醤油とオイルは友人からもらったミニボトルに入れ、輪ゴムでまとめてコッヘルにコンパクトに収納。
包丁はバックのジェネラル。家庭用の包丁は使いやすいですが、野宿中はナイフの方が頑丈なので草刈りや工作など、いろんな場面で使えます。`
イメージ 5

鶏のスモークで胃袋のウォーミングアップも済み、いざいつものシチリン焼肉へ突入。肉を焼き、ニンニクを丸ごと網の上にのせ、イタリアンレストランみたいな良い匂いが漂う頃、随時皮を剥いて醤油をつけてホクホクを頬張ります。
酒を飲むのが早いと眠くなるのも早い。おまけに今回はガソリンのランプではなく灯油ランタンで光量が少なく、まぶたも重くなりました。
枕元には日本酒の入ったボトル、川から汲んだ水。灯油のランタンを設置し、少し眠ることにしました。

友人K氏に「おやすみ~」と一言。タープの下、日本酒を一口含んでごろっと横になると、タープの間から夜空が見えます。

焚き火の香り

風の音

寝袋をかき抱いて、丸くなりました。