嘉田代表「未来」見据え“小沢外し”…剛腕無役「生活」との合流条件だった

 27日に結党した「日本未来の党」の飯田哲也代表代行(53)=環境エネルギー政策研究所所長=は28日、都内で同党への合流を決めた「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(70)を党の役員などにつけない方針を明らかにした。

 代表で滋賀県の嘉田由紀子知事(62)が小沢氏との会談で合流の条件として、小沢氏を新党の代表としない方針を確認したという。同党は12月2日に嘉田知事らが都内で会見し、選挙公約と公認候補者を発表する予定。候補者は100人以上を目指すとしている。

 “剛腕”小沢氏が「一兵卒」で日本未来に参加することが決定的になった。

 飯田代表代行は都庁内で報道陣に対し、小沢氏の処遇について「新党結成の最後の局面で、(新党の)代表を降りた形で『国民の生活が第一』と話をしたい、というのが、嘉田さんの条件だった」と明かした。その上で「新党の役員体制でも小沢さんは無役だと私は理解しています」との考えを示した。

 一方、代表を務める滋賀県の嘉田由紀子知事は「まだ決まっていない。(小沢氏の)経験を尊重したい」と述べ、小沢氏が新党の実権を握るとの見方については「外からとやかく言われる筋合いはない。これまでの永田町や霞が関の論理とは違う運営の仕組みを党に入れていきたい」と反論した。

 小沢氏は新党を作っては壊す「壊し屋」と言われ、“小沢チルドレン”ら議員への影響力もある。その小沢氏を新党でどう処遇するのか。早々に意見の食い違いが表面化した形となった。

 ただ、選挙協力については「維新排除」で一致した。嘉田知事は他の政党との連携に関し「日本維新の会と結ぶことはない」と否定。飯田代表代行も民主、自民、公明、維新との連携を否定した。

 飯田代表代行はこの日、東京都選挙管理委員会を通じ、総務相に日本未来の党の設立届を提出。代表は嘉田知事が務め、東京に本部を置く。

 設立届には、社民党を離党した阿部知子氏ら前衆院議員3人と、谷亮子氏ら参院議員5人の計8人の所属を明記。段階的に原発依存から脱却する「卒原発」などの基本理念を盛り込んだ「びわこ宣言」を新党の綱領とした。

 前衆院議員と参院議員計約70人が合流の意向を示しているという。また、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」の山田正彦共同代表と亀井静香幹事長も、日本未来への合流を正式に発表した。

スポーツ報知 11月29日(木)8時6分配信





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