精神病院入院記  ⑩ | 記録として残しておく

記録として残しておく

過去の記録です

今回は

「看護師さん」

について書きます。

 

 

自分が入院中の病棟には

20名ぐらいの看護師さんが

勤務されています。

出勤ベースで

昼勤で約10名、

夜勤で3名

という感じでしょうか。

男女比は同じぐらい。

 

※昼勤・夜勤は全員公平に

 ローテーションで回って

 いる感じです。

 

当然、

日曜・祝日など関係ありません。

 

 

 

いやはや、

自分が見えてる部分だけでも

なかなかに大変なお仕事だなぁ、

と感じます。

 

 

最初に書くことでは

無いかもですが、

第一に、

寝たきりで

自分ではトイレに行けない

患者さんも数名おられるので、

毎日排泄物を拭き取ったり

してあげなければいけません。

 

自分だったら、

この時点でかなりキツイ。

 

 

 

 

精神病院なので、

 

突如叫び出す患者さん。

叫びながら

走り回り始める患者さん。

一瞬で意識を失って

倒れこむ患者さん。

目が離せない。

 

言うことを聞かない、

もしくは理解出来ない患者さん。

認知症が進んで、

何度注意をしても

ルールを守れない患者さん。

いちゃもんとしか言えないような

要求をしてくる患者さん。

挙げればきりがない。

 

物凄く「忍耐力」が必要だと思う。

患者さん達への「愛」

もあるんだろうな。

 

自分だったら、

思わず感情的になって

手を上げてしまいそう。

 

でも、

看護師さんは

絶対に

そんなことは出来ない。

 

 

 

特に大変だと思うのが、

寝たきり患者さんの入浴。

 

まず、病室にて排泄物の処理。

数人がかりで

車椅子に乗せ脱衣所へ。

 

脱衣をしてあげて、

浴場の椅子まで抱えて連れていき

全身をくまなく洗う。

 

T字カミソリを使用して、

患者さんがケガしないように

注意しながら

丁寧に髭剃りをしてあげる。

 

全身を洗い流したら、

脱衣所まで抱えて連れて行き

体を拭いてあげる。

 

着衣をしてあげて

また車椅子に乗せる。

髪の毛には

ドライヤーをかけてあげる。

 

そして、

病室まで戻り

ベッドへ戻してあげる。

これでやっと1人終了。

 

大変な作業だと思う。

 

かなりのパワーが必要。

チームワークも必要だけど。

男性看護師さんが多い理由が

理解出来ました。

 

でも、

女性の寝たきり患者さんも

おられるので、

入浴時には女性看護師さんが

同様の作業をされてるはず。

女性である分、

患者さんの体重は軽いかもだけど、

同じだけ女性看護師さんも

軽いわけだから、

相対的な作業のハードさは

男女変わらない。

 

 

 

夜勤もあるので

生活のリズムも崩れやすいのでは。

 

でも、

皆さんから少なくとも

嫌々仕事してる感じは

全く受けない。

看護師さんも人間だから、

内心では

いろいろあるかもしれないけど、

やっぱり仕事に対して

誇りというか、

使命感があるんだろうなぁ。

”人を救う”

 

 

自分には

仮に資格を持っていたとしても、

この仕事は務まらないなぁ、

と思います。

 

素直に、尊敬します。