精神病院入院記  ⑨ | 記録として残しておく

記録として残しておく

過去の記録です

さて、

今回は

「電話と売店」

について書きます。

 

 

 

病棟内は

携帯電話持ち込み禁止の為、

NS(ナースステーション)

預かりとなっています。

 

昔懐かしの緑電話の

電話ボックスが1台

設置されているので、

電話したい場合は

それを使用するしかありません。

 

入院して数日経ったので

そろそろ家族

(別居中の妻子にではありません)

に電話して、

なんとかかんとか

生き延びていることを伝えて

安心させてあげたい。

 

ただ電話をかけるだけなのですが、

現状非常に面倒くさい手順を

踏まなければなりません。

 

 

まず、

財布がNS預かりとなっている為、

看護師さんに伝えて

持ってきてもらわないといけません。

 

10円玉・100円玉でも

電話は使用出来るのですが、

速攻で

切れてしまうのでしょうから、

テレホンカード(懐かしいな)

が必要となります。

 

テレホンカードを買いに

売店まで行かなければいけません

(NSで購入出来れば良いのになぁ)

 

売店は一般隔離病棟外にあるので、

看護師さんに出入り口を

開錠してもらわねばなりません。

 

リスク管理の為、

自分の場合は出入り口を出てから

戻ってくるまで、

常に看護師さんが同行されます。

(患者によっては同行無しで

一人で行き帰り出来る方もいますが、

自分はまだまだダメなようです。

 

別に逃げ出したり、

奇矯な行動をとったり、

車道に飛び出したりなんて

絶対しないんですが、

現状はどうしても

看護師さん同行要のようです)

 

この売店まで

結構距離があるそうで、

同行の為だけに

お忙しい看護師さんの

貴重な時間を

消費させてしまうことに

申し訳ない気もしてしまう

 

 

結構めんどくさいでしょ?

 

 

ともあれ、

初めて売店に行ったのですが、

テレホンカードのみを

大量に購入しました。

お菓子やジュース等は病室内に

持ち込み大丈夫ですよ、

と言ってくれたのですが、

現在精神的に

お菓子等食べたいと思えないので、

買いませんでした。

 

NSまで戻り、財布を返却。

テレホンカードも

今すぐ使用しないのであれば、

NS預かり。

使用したとしても、

残りはNS預かりになるとのこと。

 

テレホンカードは、

凶器(刃物)に

成り得る物質なので、

自害&自傷行為防止の為、

病室には置いてはいけないとのこと。

(現時点での自分の状況では、

とのことですが)

 

絶対に100%

そんな行為には及ばないですが、

命を守ろうとしてくれる

病院サイドの指示を

受け入れない訳にはいけません。

 

今はまだお昼で、

電話は夜にかけるつもりなので

ひとまずNSにお預かり

してもらいました。

 

 

 

夕食後、

家族に電話します。

 

まず、こちらの状況を。

正直に未だ

”24H苦悩状態”から一歩も

改善されていないことを報告。

心配かけてホント申し訳ない。

情けない。

 

自分が入院してしまったせいで、

離婚調停等への活動も

ストップしてしまったのですが、

家族は自分のいない間も

弁護士さんとの打ち合わせは

定期的に行っていくので、

とにかく一切何も心配しないで

ゆっくり療養して下さい、

とのこと。

 

改めて

自分は良い家族を持ったなぁ、

と思いました。

 

今後は、

週2回ペースで電話を

かけることとしました。

 

それにしても、

テレホンカードの使用度数の

減り方の早いこと早いこと!

鬼のようなスピードで

カウントダウン

されていきます。

遠いんだな~。

 

まるで北海道や沖縄に

電話してる気分になりました。