斉藤浩司は杉清修や宮崎茂と同じく、出身中学で主将を勤めていた。

浜名湖高校柔道部では副主将を勤め、自然と纏め役の杉、技術顧問の斉藤、試合での突撃隊長の宮崎という構図が出来上がっていた。その実態は粉川巧に負けず劣らずの柔道バカ。

粉川とは考え方の違いから一度分裂するが、自分の中の甘えに気付き、彼と一緒に練習の仕方の改革を模索する。

長らくギャグメーカーでは無く、抑えに回ったり、直ぐにサボろうとする三馬鹿をさり気なくやる気にさせる事が多かったが、色々あって別所愛子と文通してることが発覚してからは、事あるごとに嫉妬混じりの、いじられキャラになり、ノリも弱環良くなるばかりか、これまた弱環だが性格まで変わってしまう。しかし、距離を取るときはとる。

しかし、怒らせたら宮崎ですらヒクほど怖い上、素人相手でも脇固め(柔道技で一番危険らしい)を冷静に決める。

そんな斉藤だが、全国レベルで名が知られるのは終盤に入ってからであり、それまでは県下の強豪校に名が知られる程度だった。

 

また、分析力にも優れていて、自分と粉川の性格の違いから来る柔道の姿勢を正確に見抜いていた。そして本作一のテクニシャンであり、浜高柔道部の戦略家だった。

浜名湖高校を卒業後は就職する予定だったが、奨学金制度を適用されて日の本大学に進み、千駄谷学園の鳶嶋雅隆や安藤忠、御厨太郎と共に引き続き柔道をやっている。