中学校時代に高瀬龍介と付き合っていて、同じ高校に受かったが、いきなり九州に行ってしまう。

そして2年生の時に、転入試験を受けて高瀬龍介の前に現われる。

 

その実態は自分でも面倒臭い女というくらいツンデレな天邪鬼てある。

普段は裏の努力を表に出さず、超然としてタバコを学校で吸ったりしているが、そのために周りとの衝突も多い。

彼女は基本的に努力の人である。だが途中で、それに耐えられずに高瀬龍介の前から逃げて九州に行った。

しかし、プライドもそれなりに高いので、そのことを言えなかった。

緒沢誠一郎との付き合いは、そんな彼女の心の隙間を埋める為のものだった。

 

また、気も強いので自分に喧嘩を売ったり、利用しようとする者には容赦が無い。

しかし、年相応の女の子なので、悪気をもって複数で近寄ってくる男には普通に弱い。

 

彼女には大きい病院の外科医をしている父親がいる。恐らくだが高瀬龍介の様な天才タイプだろう。

彼女の我儘を受け入れて、九州にいる叔母の家から高校に通うことや、東京に戻って転入試験を受ける事を許している。

しかし、その彼女の我儘を受け入れるだけの気持ちのゆとりが逆に瞳の癇に障って逆ギレされる。

しかも贈収賄事件に巻き込まれて(或いは明るみに出て)母方の実家に身を寄せる羽目になる。

 

当然瞳も付いて行くことになり、ここに至って高瀬龍介と七穂瞳はお互いの胸の内を明かす。

また、母親は当初父親に従順なだけと瞳に軽蔑されていたが、父親の逮捕を受けてマスゴミの取材攻勢に晒されながらも気丈に振る舞って目まいを起こした事で再評価されており、瞳が自分を見直す切っ掛けとなった。

 

そして一年後に東大で七穂瞳と高瀬龍介は再開する。

当時発刊していたヤングサンデー向きの漫画だった。

 

 

*当然この時期にはツンデレなんて言葉は無い。

 

*この時期の大概の少年漫画はヒロインは主人公より頭がいいか、同レベルである。その意味ではいろいろと挑戦的な漫画といえる。

 

*当時はバブル末期だった関係か、東大クラスの大学に進んで銀行か証券会社に就職できれば一生安泰と思われていた。そのためか、東京大学物語や冬物語が連載された時期でもあった。