ここにはネタバレが含まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富隆博・緒川洋平・その他

学校の今の現状に絶望して、7年前に私立柳沢高校で起こった集団ヒステリー事件を参考に、新たなる生贄投票を始める。

メンバーは富隆博、緒川洋平、伊賀大裕他旧1-Cの有志。

全員で分担して教師たちの社会的死を掴み、2-Ⅽが狙われているように見せかけ、服巻正臣をまず初めに血祭りに上げる。

続いて田畑正雄も血祭りに上げるが、ここで第一の誤算が生じる。

伊賀大裕が暴走して瀬戸淳子を脅していた別の生徒をボコボコにしたのだ。

 

更に第二の誤算が生じる。邪魔になった中村裕子を自主退学に追い込もうとしたら飯島直人、金山ありすが彼女に味方して自分たちの正体を探りだしたのだ。その時にスマホを(関係してない者も含めて)燃やされたため、生贄投票の時間に遅れてしまった。

 

第三の誤算は的にかけた神庭雄一が全然動揺しなかった上、毛利裕美(恐らく彼ら自身は知らない)に一次的生贄投票のアプリを止められてしまう。それでも古典的な方法に立ち返って、全クラスに先生人気投票の結果を書いた紙を配って教師の間に内ゲバを起こすことに成功し、更に昔の学生運動よろしく学校の一次占拠に成功する。

 

第四の誤算は伊賀大裕が飯島直人等に味方して全部ではないにしろ、秘密の一部を打ち明けたこと。

これが切っ掛けで今治美奈都と飯島直人、金山ありす、中村裕子、伊賀大裕に全貌を明かされる。

 

彼らの目的は単なる復讐ではなく、全てを無かった事にしようとした学校の事なかれ主義の是正だった。

一年生の時に蒼井ふみこの退学処分に押しかけて抗議したが、相手にされなかった為、ついに生贄投票に打って出た。

これは恐らくだが富隆博は蒼井ふみこに好意か恋心を抱いていたのかも知れない。だから飯島直人を巻き込まないよう彼なりに気を使っていたのかもしれない。

 

 

*完全な余談だが伊賀大裕が回想シーンできている甲冑は直江兼続を意識していると思われる。

ちなみに愛の前立ては「愛してる」ではなく「愛宕権現」又は「愛染明王」の頭文字である。