美少女だが、その性格は極端に言ってしまうなら傲慢かつ自己中心的。思い立ったら即行動に移すタイプで、周囲の人間を振り回す。
「恋愛感情は一時の気の迷いで精神病の一種」と言う持論を持つがその実ヤンデレ。
それはキョンと会話する時に現れている。
キョンには自身の胸の内を明かしているし、恋愛感情=肉慾と捉えて、それに疼く自分を嫌がっている節がある。その内容はたまたま席が前だっただけの男子に言うことではない。
またキョンも小泉の下品な冗談に本気で(状況が状況だった為に)腹を立てている。
エロマンガやエロ同人誌の主人公ではないのだ。
昔、アダルト男優に必要な条件は何かを男優に問うた記事を読んだことがあるが、アダルト男優に必要なことはイケメンなことでも精力絶倫なことでも演技力でもなく、本番が終わっても女優に普通に接してくれる人だということだった。ある意味AⅤ業界以外でも最も難しい事だろう。
男であれ、女であれ、心を寄せる異性の前では「いい人」でありたいと願う。
そうでなくても異性が一緒なら人は相応に節度ある態度をとる。(ハルヒは疑問符が付くが)
だからこそハルヒはキョンを選んだのだろう。
キョンもハルヒも基本的には常識人であり、ハルヒは『涼宮ハルヒの消失』では目の前にキョンが現れるまで普通のちょっと変わった女子高生だった。
ともすれば暴走するハルヒを本当の意味で抑えられるのはキョンだけなのだ。
宇宙人と未来人と超能力者が自分といろいろな色々な騒ぎを起こし、その傍にはキョンがいる。そういう世界こそが(無意識下で)涼宮ハルヒの望んだ世界であり、キョンは愛しい人であり、自分が必要以上に暴走するのを止めるためのストッパーでもあった。
キョンに話した、待ってるだけの女じゃないは無意識下のキョンへの告白であり、宇宙人と未来人と超能力者を求めたのは彼等と女として付き合いためではなく、本当の意味での楽しく遊べる友達が欲しいと言うとこだろう。(この点は年相応女の子であるといえる)