涼宮ハルヒの憂鬱

原作は最初しか読んでないが、幻魔が出てこない幻魔大戦でそこからエログロを排除したという感じの小説。

原作は最初しか読んでないがアニメはレンタルで一応全部見た。

誰もが認める美人だが、やることがハチャメチャな少女、涼宮ハルヒがさまざまな混乱を引き起こし、SOS団を立ち上げて、それに宇宙人と未来人と超能力者が絡んで主人公のキョンがそれに巻き込まれるお話。

 

よく「うる星やつら」と比較されるが、ラムは宇宙人で空を飛べて電撃を出す以外は、普通の女の子で、何かやるにしても、周りの友人たちに引っ張られたり諸星あたる絡みだった。

諸星あたるは楽観的で女と見たら誰彼構わず声を掛ける浮気者。押しかけ女房的なラムを嫌がっているが、その本音は「好きな人を好きでいるためにその人から自由でいたいのさ」だった。

 

涼宮ハルヒはエゴイスティックでツンデレな今風のヒロインで周りを巻き込むタイプ。

キョンは「やれやれ」が口癖の良くも悪くも平凡な高校生。古今東西の故事や歴史に詳しく、しばしば独白で引用するが、たぶん諸星あたると学力は同じくらい。

 

ハルヒは自ら騒ぎを起こしながらも宇宙人と未来人と超能力者が普通に色々な騒ぎを起こす世界を熱望し、ラムは騒ぎを起こしながらも、あたるが浮気せず、みんなと一緒に居られる世界を熱望していた。

ハルヒが求めていたのは「うる星やつら」の世界であり、ラムが求めていたのは「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」で言っていた通りハルヒが忌み嫌っていた普通の日常生活だった。

 

相反する二人が求めていたのがそれぞれの世界だったのは皮肉である。

 

 

*仮に「校内一の変人」と呼ばれたハルヒが「うる星やつら」の世界に放り込まれ、自分が凡人より多少マシ程度(それでも大した物だが)と知ったら、どういう感想を抱くかは興味があるが。