アリス(真・女神転生)

「あのねー…しんでくれる?」

この台詞で、おそらく初めてプレイした人を「は?」と言わせた女の子。

彼女自身は普通の女の子であり、戦うことはない。

赤伯爵(ベリアル)と黒男爵(ネビロス)の庇護の元、六本木で平穏に暮らしているホントにただの女の子。

赤伯爵と黒男爵によってよみがえったという事を除けば・・・だが。

 

だが上述のセリフと謎めいた雰囲気でロリコンの人気を集めて以後の作品にも希少敵の魔人として登場したり、学校の物置に固定キャラとして登場したり、アルカナになったり、少女Aになったり、ライドウを異界に引きずり込み翻弄するが赤伯爵と黒男爵に見つかり彼らにつれもどされたり、文化祭に参加したり、カワハギの刑と称してイナバノシロウサギを殺そうとしたり、屍鬼になって初心に戻ったり、ジャックフロストとジャックランタンに一緒に遊ぶようせがんだりする。

ケセド仏殿で恨みつらみを並べ立て、ガーディアンになったガチムチゴトウも顔負けの活躍ぶりである。

しかし、それも自分を蘇らせ、愛してくれた赤伯爵(ベリアル)と黒男爵(ネビロス)を蘇らせるため・・・だと思う。

ちなみにベリアルはルシファーに次いで創造された天使であり、悪魔になってからは召喚者が生贄を捧げないと要求に対して真実を答えようとしないという、強欲でへそ曲がりな性格。

ネビロスはアスタロトの配下の悪魔たちの長であり、悪魔たちの中でもっとも優れた降霊術の使い手であり、未来を予見することにも長けているらしい。

そんな二人がどういう出会いをしたかは不明だが、ガイア教からもメシア教からも独立して活動していた様で、ゆりこ(夜魔リリス)は主人公がベリアルを壺に閉じ込めた時点で姿を見せたし、ネビロスに加勢していない。

ちなみにベリアルは壺に閉じ込められたまま、ゆりこ(夜魔リリス)が主人公に倒された後、火龍剣への剣合体の材料になってしまう。

ベリアルとネビロスが最終的にアリスを人間にしたかったのか自分達と同じ悪魔にするために六本木で研究を続けていたのかは、今となっては分からない。

確かだったのは2人がアリスの幸せを彼らなりの方法で祈っていた事だろう。

 

 

*アリスの正体は、かつて神の定めた運命によって幼くして死を迎えた少女だったが、ベリアルとネビロスはそれを見て神の理不尽さに憤り、魂を奪ってアリスを復活させた。しかしアリスは悪魔としての肉体を維持できず、魂のみが様々な時空へと散ってしまったらしい。

それがアリスにとって幸いだったのか、不幸だったのかは分からない。