ウィザードリィ ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージ
副題は呪われし聖筆。
狂王トレボーと魔術師ワードナのリルガミン王国が古文書の存在になったはるか未来のお話。
聖筆で書いたことが叶うという伝説のペンを求めてアラム城を訪れる所から話は始まる。
しかし、アラム城を一歩入れば、そこは山賊・海賊・ゾンビにアマゾネスに邪教団、バンパイアにティラノサウルスが闊歩する人外魔境だった。
しかもギルガメッシュの酒場なんて気の利いた施設は無いし、全てを一から始めなければならない。ウィザードリィであってウィザードリィらしくないのが本作なのだ。
結論から先に言えばペン事態、副題どおりの欠陥品と言っていい代物である。
使った人は例外なく悲惨な目に有っているし(死んだわけではない)、彼らが望む形でないにしろ、一応願いは叶っている。
気の持ち方というレベルを超えているが。
物語自体は聖筆をめぐる愛憎の物語でベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージを題材にした小説にはバッドエンドをベースにした物もある。
ウィザードリィはドラゴンクエストでは扱いづらいテーマがたまにあるが、これはその最たるものだろう。
あと、本作では女には気を付けよう。
*リルガミン王国の時代を日本の縄文時代だったとしたら、ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージの時代は江戸時代くらいだろう。そう考えれば魔法形態が変わったことの説明がつく。ウィザードリィのプレイヤーには迷惑な話だが。