小早川奈津子(創竜伝)

 

鎌倉の御前・船津忠巌の娘にして「天使のなっちゃん」。

いわゆるトラブルメーカーで自分中心の、あまり広い視野を持っていないと思われる人物だが、その実馬鹿ではない。

通訳無しでロンドンの警官と口喧嘩できる程、英語を喋る事ができるし(この点はしばしば強調されている)、一般教養は偏っているとはいえ一応ある。

小早川奈津子にとっては竜堂兄弟は色々な意味で不俱戴天の敵だが、竜堂兄弟にとっても、それは同じである。また、竜堂兄弟と対立している四人姉妹(フォー・シスターズ)にとっても香港で対立していた関係で敵である。

しかし一応人間なので竜堂兄弟が本気を出せば簡単に倒せるのだが、苦手意識が先に来て本気を出せないという厄介な怪女。

 

父親が得た竜種の力を受け継いだ身体と残忍で強欲で冷酷で貪欲で好色で凶暴でサディストで暴君で酷薄な上にハイテンションでコンプレックスとは無縁の人物なので並の神経では彼女に付いていけない。

小早川奈津子をだまして利用しようとした権力者やヤクザの類は例外なく悲惨な目にあっているし、彼女自信がそういう人物を見分ける目を持っている。

 

誰にとっても(おそらく作者にとっても)災難な人。

しかし紆余曲折を経て竜堂兄弟と京都幕府を立ち上げ、宇宙大将軍と名乗って活動してる最中に竜の血の効果が切れた反動で衰弱死する。

終ってみればあっけなかった。

 

*参考

昭和末期から平成初期のサブキャラ