マーフィーズゴースト

ウィザードリィをやった人なら一度ならずお世話になる亡霊。

昔聞いた話では、ウィザードリィの開発者たちをいじめた奴の名前で、そのせいで地下一階に出る固定モンスターにされてしまったという事になっていたが、実際はこのマーフィーは、開発者のロバートやアンドリューの友達で、いじめられっ子だった過去を持つ、言わゆるいじられキャラ。

ウィザードリィ開発当初もテストプレイヤーとして開発に参加していたのだ。

 

開発時、制作者たちは大学生だった事もあり、遊び心溢れる制作秘話を残しているが、その中の一つに、ダンジョンの形状が彼らの通っていた大学の間取りを簡易化して反転させたものだつたというものがある。

それだけならいいのだが「マーフィーズゴースト」の出現位置(固定)が、当時の大学のトイレの場所。しかも、マーフィーが便所メシをしていた場所そのままだったそうだ。

アメリカ流に言えばナードがギークをネタにしているようなものである。

しかしウィザードリィはドラゴンクエストやファイナルファンタジーほどメジャーじゃないので、内輪ネタで済んだようだが。

 

しかし、シリーズ全体では前述の理由でマーフィーズゴーストは半ば愛されキャラになっている。

 

ちなみに狂王トレボー(Trebor)と魔術師ワードナ(Werna)は(二人の名前を逆に綴ったものロバート(Robert)と、アンドリュー(Andrew))、考えようによってはこの二人はマーフィーズゴーストよりネタキャラとしては扱いが悪い。

なにせ狂王とラスボスである。ネタとしては申し分ない。

日本でもトレボーは漫画や小説で色狂いになって、できた子供達に討たれるわ、侍になった冒険者にお仕置きされるわと散々な目に遭っており、ワードナも彼が主人公のパラレルワールドで苦労したりした。

 

ナード、ギーク・・・アメリカの高校におけるスクールカーストの下位。ちなみに和製英語。アメリカでは「スクールカルチャー」と呼ばれている。