アウグスト・フォン・ゴールデンバウム二世
ゴールデンバウム王朝第14代皇帝。
アニメではいなかったことになっていると言ってもいい人物。
あだ名は「流血帝」
創竜伝の田母沢 篤と並ぶ変態であり、作者の田中芳樹の闇を凝縮したような人物。
自力で立って歩く事もできないほどの極度の肥満体で、「溶けかけたラードの塊」などと形容される。
痛風を患っており、発作を抑えるためアヘンを常用していたらしい。
多分こいつらをもっと醜くした感じなのだろう。
彼が皇帝になれたのはそれなりの知能を持つ長男であることもそうだが周りの貴族が彼を操って裏で権力を握ろうとしたのかも知れない。しかし、ここまでぶっ壊れた人物だったとは誰も思わなかったのだろう。
何せ彼が即位してやったことは
① 父の愛妾の惨殺
② 実の母である皇太后や弟たち、貴族から民衆まで「公平に」無差別に虐殺
③『アウグストの注射針』なる処刑方法を考案
虐殺以外にやったことは何もないくらい滅茶苦茶な人。
その総数は600万人とも2000万人とも言われている。
とても出せないというよりは誰も書きたくないというのが本音だろう。
そのおかげで彼を皇帝にしたリヒャルト3世と「止血帝」エーリッヒ2世、そしてコンラート・ハインツ・フォン・ローエングラムはOVAに出損ねた。
現実の歴史で近い例は前漢→新→後漢だろう。
前漢の平帝が崩御した時に王莽が2歳の劉嬰を立てて、自分は仮皇帝・摂皇帝として劉嬰の後見となり、8年に王莽は皇帝に即位、新朝を建国し漢は滅亡した。
しかし、「ぼくのかんがえたりそうのせいじ」がことごとく失敗し、国をガタガタにした挙句更始帝の軍により長安を落とされて殺され、1代限りで滅んだ。
15年も持ったのはある意味大したものだが。
そして光武帝による後漢が始まったのであった。
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