続きです




息子の定期テストは終わり、

夫は無事帰って来たのだけど

息子の態度は戻らなかった。

 

 

何ヶ月も前から予約して

みんなで楽しみにしていた

レストランに行く途中

銀座を歩きながら息子が

「国語の先生に

『〇君テストよくできてたよ✨!』

と言われた」と言ってきた。

でもまだはっきりした点数は

わからないと言っていた。

 

国語だけは、入学当初、

平均点以下のスタートだったので、

本人がもし95点を期待していて

68点だったガーンでは可哀そう赤ちゃん泣き

と親心が発動してしまい


私は

「最初はできなかったのに

どんどん良くなったから

先生もうれしいんだね照れ

よかったねニコニコ

 

と当たり障りないことを言ったつもりだった。

 

すると息子は、

 

「は!?最初が悪かったから

すごいって言われても

どうせ大したことないってこと!?

ふざけんな!ふざけんな!」

 

と、レストランの前で言いはじめた。

 

 

その様子は幼い頃、

いやだいやだと泣いて

駄々をこねていた

微笑ましくもあった様子とは

まったく違って

ガラスの破片のような

鋭い目つきと

尖って、でもすぐ壊れそうな

危うさを醸し出し、

こちらも反応して

真っ青になってしまう。

 

私は手汗の悩みは持ったことが

ないけれど

手から、首筋から変な汗が

噴き出してきて

夫の手を握って何とか

やり過ごし、レストランにも

無事行って事なきを得た。





 

 

しかしその後次の週も....

 

あんなに

「入るのか入らないのか

ちゃんと考えてから入りなさい」

 

と伝え、さんざん揉めて

それでも自分で「入る」と言って

先月入ったばかりの

塾の難関コースにも突然行かないと

言い出し、また揉めた。

 

(後から塾長と話して

息子が講師に舌打ちをして

激怒されていたことが分かった。

その講師はもともと他の生徒とも

問題があったようで

すぐ講師が変わったので

今のところ塾問題は一応解決..)

 

しかし定期テストが返ってくると

結果は本当に今までで一番良かった。

 

テストが返ってきて

どや顔で見せてくるたびに

「すごいね~」

「頑張ったね!!」

「すごいすごい」

 

と言った。


「僕ひとりの力だし」

 

と息子はますますドヤっていた滝汗


親だから本当にうれしく

何か戒めの言葉を言う前に

もう少しこの達成感、自己効力感に

浸らせてあげたい気持ちと、

 

 

”私もこんな風に親に褒められて

達成感を味わってみたかったな”

 

”子供の成績がよかったら

どんな時だって

喜ばずにいられないけど

なんであの人達は仏頂面で無視したんだ”


といういつも湧き上がてくる悲しさ

 

"ん?息子

こんな天狗にしておいていいのかなキョロキョロ?"

って惑う気持ちと

 

 

面a,b,c .....どの面も

本当の気持ちで、、、


いつもの通りあっちこっち

移り変わりながら。



 

 

テスト結果の順位は

初の上位数%入り。

 

パパから約束のご褒美ももらって、

これで落ち着くかな?

と思ったのだけれど

そうではなかった。

 

数か月ぶりにアレルギー通院に

連れて行くと先生や看護師さんに

 

「アナタねそんな態度じゃ

せっかくのイケメンが台無し」


と怒られ

 

「いくら美少年だって..」

 

と出ていくとき捨て台詞のように

言われた。


 

 

その時、

特に彼が何かしたわけではなかったんだけど

今の息子は特別に大人をイラつかせる

反抗期特有の生意気なオーラを

醸し出しているのだろう。

 

会計を待っているとき待合室で、

息子はスマホの時間制限が解除

されていないことに腹を立ていた。

 

私は「パパが変える権限を持ってるから

後でパパに頼めばいいよ」

と言った。

 

 

通院終了後、

夫が車で迎えに来てくれることに

なっていたが、

息子が待ち合わせ場所から

突如いなくなったガーン


びっくりして夫と探しまわり

とりあえず通話は通じることを

思い出し電話すると

勝手に徒歩40分の道を

走って家に帰ってしまっていたことが

わかったガーン


いなくなればパパに自分から

「お願い」しなくても

スマホ時間の

制限がとかれると思ったらしい😭

 

テストで上位数パーセントに食い込めれば

パパに頼まなくても

塾をさぼっても

スマホの制限が解かれ

王様のように両親をひれ伏させる

ことができると

思っていたのか滝汗???

 

このとき私は、ついに毒親育ちの

ネガティブ思考でパニックに

なっていた。


続く