少し前からメンタルが健やかではない。
大げさに言うと、仕事の遣り甲斐、先々の目標、努力への張合い、何かに取り組もうとする意欲、生への執念が沸かない。
まさか自害したいとまでは思わないけど、「この飛行機は間もなく墜落します」って機内放送があっても「はい、判りました」ってすぐに観念して目を閉じてしまう自分が居そう。
ここ数年、仕事で忙しくし過ぎたせいかもしれない。
コロナ禍でリモートワークが普及し、会社では社内手続きの電子化、勤怠管理ツールの導入を進めた結果、所属員の業務開始/終了の連絡を含めてメールが急増。実務関係のメールを含めると日々200から300件のメールが届き、チェックや処理を怠ると未読が500件を超えてしまうことも。溜まったメールの中には期限付きの回答を求めているもの、部員からの悩み相談、不服申し立て的な内容のものもあり、時には私自身のアンガーコントロールに努めながら時間を掛けて返信文を推敲することもしばしば。
実務関連のメールでは時差のある国とのやりとり、管理職として受信するメールでは緊急の連絡への対応もあり、基本的にメールチェックは週末も欠かせない。こんなことは世界中のどこでも、誰でもやっていることなのだろうけど、私にとっては脅迫観念からメールチェックしているような感覚を覚えている。
今の勤務先には満足しているのだけれど、このままではなんとも自身のメンタルが落ち着かない。管理職でありつつ実務の担当を兼務することが多忙の要因であり、定年まで数年を残しつつも管理職から早く身を引くのが打開策と考えたけれど、この案は一旦は奥さんに定年前に役職を降りるのは変だと反対された。やがてメンタル不調に加えて左目の不調による気持ちの凹みも重なったところで奥さんには心中を察して貰えた模様。社内的にも最近交代した上司との業務に対する意見の相違もあり、正式に管理職から身を引くこととなった。あとは余暇時間の過ごし方次第。
さて、今回の出張前にアウトレットのアパレル店を訪問したところ、私と同じような年齢の男性が店員さんと熱心に洋服談義を交わしていた。自分はどういうシャツを持っていて、どいうい着こなしをしたいとか。続いてキャンプ用品で有名な店を訪れると、ここでも私と同じ年代のご夫婦が登山のシーンを想定して熱心に品定めをしていた。それらを見て、今の自分にはこういう夢中になるパッションに欠けていることに気付いた。
一方、奥さんと食事に行ったり買い物を楽しんだり、自宅で猫たちと戯れたりしていると、こういうときめく時間ってプライスレスだなと再認識。トキメキを得るために欲しい物を定めて購入プランを立てるのもいいんじゃないか、美味しい物探しの散財も良いのではないかと思う。大げさにいえば、あくせくと仕事に追われる日常から離れて人生の楽しみを見つける瞬間が必要。
そこで、手始めに昨日の土曜日には街に出て、奮発してお肉を堪能し
ぱさぱさご飯だけど人参と一緒に炊いたみたい。美味しかった。
フィレミニヨンってなんだっけなぁと思いつつ注文したらこれが来た。
続いて自転車屋さんに行って、GIANTのクロスバイクを購入しました。
僅かな出費でトキメキを得られれば安い買い物。
食べたい物を食べようという食欲、欲しい物を手に入れようとする物欲の満足を目標に、暫く頑張ってみましょう。
あとはスーツケースの新調だな。


