2022年8月の出張、移動編。 | 猫より眠たがり

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出張の備忘録と、出張先での安泰な生活ぶりを日本に伝える緊張感のないブログです。
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今回の渡航の出発日は、出発直前に国内で対応すべき業務が急遽発生したため、7月26日から8月16日に後ろ倒しとなった。

この8月16日発のスケジュールは当該業務の完了を見据え、また渡航先での業務の遅れをミニマムに留めるべく設定したものの、実際には残務を上司に押し付ける格好となるのが何とも微妙。とはいえ8月第2週に入って旅行代理店に航空券の予約を依頼した際には夏休み真っ最中の16日発の便が取れるかは半信半疑であり、「16日成田10:30発、ヒューストン経由の便の予約可能、発券期限は12日」という回答が届いた時点で、残務を上司に押し付けることを決心した。

 

渡航先では国際物流が滞っている(?)のか日本食材の調達が難しくなっているとの情報があったため、今回は食材を多めに携行することにし、その他にも現地滞在者のご実家から当人向けに預かった荷物もあったため、私が企んでいた折り畳み自転車の持ち込みは断念した。渡航日をその直前に確定したために自宅から空港への荷物の託送や空港アクセス方法の決定がドタバタとなり、自転車を空港に搬送する方法も定まらなかったもので。

大きな荷物は空港に託送するものの、機内持ち込みサイズギリギリのやや重めのキャリーバックを運ぶ必要があるため、空港へのアクセスは自宅最寄駅からのリムジンバス利用が便利。ところが、残念ながら成田空港行きのリムジンバスはコロナによる入国規制の影響で運行される路線が限定されており、自宅最寄駅から成田行きは欠航中。自宅からであれば電車で新宿まで出てバスタ新宿から成田空港行きのバスが利用可能なれど、どうせ新宿に出るならば成田エクスプレスも丁度良い時間に運行されている。

リムジンバスであればバスタ新宿から乗ってしまえば空港まで眠れるし、運賃制度は良く判らないけど前回の利用時にはお得な割引運賃が利用できた。でも夏休み中の道路混雑の様子が判らないのと、新宿での乗り換えの距離が微妙に長いのがデメリット。

成田エクスプレスは悪天候の心配さえなければダイヤは読めるものの、成田空港駅ホームに到着してから4階のチェックインカウンターまでの距離が長い。また、渋谷、東京、千葉あたりの途中駅での旅客の出入りがあり起こされるかも知れないし、自宅付近にはJRの駅やJTBがなく指定席券を事前購入できない、運賃はバスよりやや高いとの評価。

私、国内出張や旅行の経験が少なく、新幹線を含めてJRの指定券、特急券は未だに紙の切符ユーザーから脱していない。今回のJR指定券調達問題への直面に際し、奥さんから「えきねっと」なるサイトを紹介して貰い、スマホで成田エクスプレスの特急指定席券の購入を完遂できた。しかも35%割引付き。アンチデジタルデバイドへの大きな一歩。

 

出発当日、奥さんに我が家の愛車のヴォクシーで最寄駅まで送ってもらい(ヴォクシーに乗るのはこれが最後と思うと名残惜しく、そのまま成田まで向かって欲しかったくらい)、電車で新宿へ、そしてガラガラの成田エクスプレスで成田へと移動。

 

成田空港は相変わらずガラガラ、構内の多くの店舗もシャッターが下りていた。

ANAのカウンターでチェックインすると、従来は東京~ヒューストンとヒューストンから最終目的地までの2枚のチケットが発券されていたのに、今回は東京~ヒューストンのみ手渡された。確認したところ、ヒューストンから先はヒューストンで再度チェックインしてくれとの話。米国では新型コロナの後遺症(?)で航空会社および空港ターミナルの要員不足により欠航が多いとの情報を聞いた記憶があり、これはヒューストン~最終目的地の便の欠航に備えた措置かもとの不安が頭を過ぎった。ヒューストンで1泊か。

 

手荷物検査、出国審査を終えて出発ゲートに向かう前にANAのSuite Loungeに立ち寄ったものの、電動マッサージ機で15分を過ごした後にトイレを利用した時点で搭乗案内の放送が入り、炭酸水をグラス1杯頂いただけで直ぐに退室。ラウンジではQRコードにてスマホからメニューを選択して料理を注文できるようになっていたみたい。次回以降に試してみたいけど、次回は羽田発かも。

 

客の姿がまばらなターミナルビル内の広い通路を歩いて搭乗口に到着した時には既に搭乗が開始されていた。

会社の金で出張する身分でダイヤモンド会員ステータスを貰った者がビジネスクラスに搭乗する際に、身分不相応に感じつつダイヤモンド会員の通路を通るか、大人しくビジネスクラスの列に並ぶかは毎回悩むところ。今回は疲れてもいないし急いでもいないので後者を選択すると、ゲート通過時に搭乗券への"DIA"印字に気づいた係員の方に「いつもありがとうございます!」と慌て気味に声を掛けられた。係員の方からすれば、ダイヤモンド会員はその通路を通った方が挨拶のセリフを発し易いのだろうなと学習。抜き打ちテストのようになってしまったのかもと却って恐縮。

いよいよ滑走路

 

機材は787、座席は8Aで、ギャレーの直ぐ後ろの席なので目の前に壁が迫っている感じ。ビジネスクラスなので広さに不満がある筈もないけど、若干の圧迫感と、ギャレーのカーテンやロッカーの扉の隙間から漏れる光が気になったりして。2ヶ月後の帰国便の予約も787の8A席なので他の席に変更しようかと思ったものの、後ろに移動すると窓の外の景色が翼に掛かっちゃう。

帰りも8Aに座ろう。窓の外にはRR製の大きなエンジンと、ところどころ塗装が剥げた主翼が見える。787も導入から結構時間が経ったんだなと実感。それとも炭素繊維の翼だと塗装が剥げやすのかしら。

ビジネスクラスの搭乗率はそこそこ。数回前の搭乗で客の少なさから手厚すぎるサービスを供された頃に比べると、アテンダントさんからの放置され具合が私には丁度良い。

 

朝飯を5時前に済ませたので空腹、待望の機内食スタート。客が急に増え過ぎたためか、食事提供のペースがゆっくり。

ANAのアミューズ史上、今回のが一番旨かった。メニューを見なかったけど、鴨肉? セロリ、トマトのマリネか。飲み物はオールフリー。

パンを食べたくて久しぶりに洋食を選択。白身魚と…何かのパイ生地包み(メニュー未確認)

ビーフステーキではなくビーフソテーって書いてあった気がする。パンのお替わりも頂戴し、デザートにフルーツを頂いて満腹。

 

ヒューストン到着前の食事は和食を選択。最初の食事の後にいつでも注文できるというメニューから、ガーデンサラダが落ちて暫く経つ。人気が無かったのか手間がかかるためか復活の気配が無い。野菜スープは健在。ラーメンもが豚骨ラーメンに代えて味噌ラーメンになっていたのは人気かコストのせいかしら。豚骨は米国に持ち込めず到着時に余った分は廃棄するって聞いた記憶がある。

 

で、ヒューストン着。入国審査はガラガラ。審査官にトランジットだと伝えるとスムースにパス。パスポートへのスタンプも省略されていた。税関を通過し、Unitedのカウンタで乗継便のチェックイン。「今日の便はキャンセルなの、明日のこの時間に来てね」と言われるかと覚悟していたものの、無事に運行される模様。あっけなく搭乗券を入手。

ガラガラの手荷物検査場を通過して行き着いた出発階では、成田とは大違いで多くの旅客が往来しており、マスクをしているのは10人に1人くらい。通路脇の店舗は殆どが営業中で、店舗のスタッフはマスクを姿の方もいる。とにかく活気がある。

 

こちらの店はパンデミック後に登場したんじゃないかな(違うかも)

各席にタブレットがあり料理を注文できる。で、店の前を通過するたびに毎回、違和感を感じていたのだけど、今回はその正体に気付いた

この店は和食も扱っているんだけど、この文字、「美味」を縦書きするときに「味」を「口」と「未」に分解してしまった模様。

こちらの漢字は中国語で、日本語では「妄想」となるもの。中国人のデザイナー監修なのか。

 

約5時間のトランジットの間にUnitedのラウンジで昼飯をいただき(食べ物のクオリティは改善していた)、その後搭乗した機内では食事よりも睡眠を優先、Unitedとは思えないサービスの良さを感じつつ、無事に目的地に到着。

 

只今、到着から5日目の朝。時差ボケと格闘中。行きつけのスーパーでは確かに空棚も目立つ感じ。