我が家の愛車は2008年8月に当時新車で購入したヴォクシー。私も妻もトヨタ贔屓であったこと、娘が車椅子利用者であったこと、妻の両親を含め6名でのお出かけが想定されたことからの選択。本当は福祉車両が欲しかったけど予算不足(車椅子用のスロープ付き車両はリアがエアサスでリーニングする機構付きで高い、おまけに福祉車両は残価設定のローンが組めない)で、安価な2WDのXグレードに落着。スライドドアは娘が乗降する助手席側のみ電動にし、私好みのオプションはウッドハンドルとフォグランプの追加だけ。後席用モニターは妻のリクエストだったかな。ボディカラーは我が家の代々の車に倣って紺色。
そして、ヴォクシーは我々の期待に応え、子供たちの通学の送り迎えや娘の通院時のエクスプレス、義両親との夕食のお出かけ等に大活躍。イメージはこちら。色は違うけど。
かれこれ14年が経過しているけど、マイナーチェンジでフロントのグリルやヘッドライト周りが変更されたモデルも含めて、まだまだ街中で出会うことも多し。我が家のヴォクシーは故障知らずで使い勝手は◎、見切りも良くて運転し易いし、我が家での用途ではパワーも十分。
でもね、購入から10年を超えた頃から、ディーラーのセールスの買い替えを促す声が煩い。また、高齢の義両親を乗せる際には床の高さが気になる。子供たちが手元から離れ、通学通院のエクスプレスの任務を解かれ、最近の用途は妻の趣味のお出かけの足がメインで年間の走行距離は3,000kmを下回っている。また、コロナ禍での海外からの帰国時に公共輸送機関を使えないシーンで度々レンタカーを使用したところ、最近の車の機能に驚かされること度々。姪っ子の結婚式では義両親を乗せるためにトヨタレンタカーでウエルキャブ仕様の新しいノアを借りてみたところ、床は低いはナビは見やすいわで。。そして、夫婦の会話に車の買い替えの話題が増え始めた。
高齢者の乗降にはスライドドアが便利だね、床は低い方がいいね、街乗りメインなので軽自動車も良いね、などなど。
2022年夏、12ヶ月点検のためにトヨタのディーラーに妻と出かけた際に、妻は展示車のルーミーに一目ぼれ。
全長はヴォクシーより1m近く短くなる。運転席まわりの雰囲気はヴォクシーから乗り換えても違和感なし。確か、その頃にトヨタで一番月間の販売台数が多いとかで、使い勝手も良さそう。最近の安全装備も付いていて、トヨタらしい纏まりの良さを感じる。セールスが煩いので他のディーラーで買うか、中身が同じダイハツのトール、スバルのジャスティにするのもアリか。
Youtubeでの1リッターエンジンの非力さを指摘するコメントが気になっていたことと、奥さんがコーナーセンサーを希望したため、カスタム系のターボモデルを本命とした。結局、トヨタの別のディーラーにてNAモデルとターボモデルを試乗させて貰ったんだけど、ターボ車は平坦な道を僅かに乗ったのみでその実力を垣間見ることができず、1リッター3気筒の40km/hまでの加速時の籠ったようなエンジン音などのネガティブなところが印象に残った。14年前のヴォクシーのエンジンの方がフィーリングは好き。あと、私にはハンドルが低すぎて乗車姿勢がイマイチ。助手席の奥さんはエンジン音は気にならないとのこと。
同じサイズ感の車としては、スズキのバンディットであれば1.2リットル4気筒なのでエンジンフィールは上なのかもしれない、
以前にレンタカーで乗ったときには使いやすさと燃費の良さに驚かされたっけ。スズキのディーラーって、どうやって訪ねれば良いのだろう、近所にあったかな。。。
三菱にもOEM供給しているのね。今さっき気付きました。
また、スバルであればジャスティよりもインプレッサスポーツのボディ長が良さげで気になったんだけど、現行モデルはデビューから時間が経っているかなぁ、また車幅がちと広いかなと思いディーラーに行くこともなく断念。
話は戻ってトヨタであれば新型シエンタも気になるところ。現行のシエンタはモデル末期であること、内外装が私の好みとは言い難いところ、寸法はヴォクシーよりも小さいのだけれど、なぜか奥さんには大きく見えるそうで却下。
コンパクトカーにするのかミニバンにするか、はたまた軽自動車か。さらには新車を買うのか中古車を探すのか迷走し始めたため、とある土曜日に近所の大きな中古車展示場(俳優の佐藤なんとかさんがTV CMやっているところ)への訪問を画策。昼食も兼ねて妻と自転車2台で出かけたところ、私が道を間違えて目的地に辿り付けず。急遽行先を変えて新車の出販売店を一回り。
トヨタでは、コンパクトカー狙いでアクアもチェック。
ハイブリッドは魅力だけど折角の新車なら電動パーキングブレーキが欲しい。あと、後席がライバルに比べて狭い印象で、奥さんの評価はルーミーに及ばず。奥さんの中ではトヨタであればルーミー一択、私的には新型シエンタ次第かな。
続いて、代々トヨタ車ばかりを乗り継いできた夫婦としては快挙ともいえる、日産の販売店を訪問。
展示されていたノートに私は興味深々、奥さんはその隣にあった軽のディズの広さ、内装に関心。ただし、スライドドアを選ぶならルークスになるとのこと、また、半導体不足なのか、EVのサクラの生産のためなのか、当時ルークスは受注を止めているとか。この時の奥さんによるノートの評価は、サイドシルが高くて乗降の際に足が引っ掛かり、後席の扉は90°近く開くものの背の高いミニバンに比べれば乗降性に劣る、という感じ。
販売店にてノートに試乗させていただき、e-Powerを初体験。背の高いミニバンからコンパクトカーに乗換え、それが静かで力強いe-Powerであれば走行の印象が悪い筈はない。私は運転席まわりの囲まれ感や、メーターパネルやナビの見易さにも感激。だけど助手席の奥さんからは試乗中ずっと無意識に漏れている何かしらのダメ出しの呟きが聞こえてくる。耳が痛い。見切りの良さは視点の高いルーミーには適わないことと収納が少ないことへの不満は同感かな。
続いてホンダのディーラーへ。ホンダ車は床が低い印象があり、ステップワゴン、フリード、N-BOXがターゲット。
どれも魅力的なんだけど、
ステップワゴンは良い車なんだけど、我が家に今更こんな大きな車が必要?という結論。
私としてはフリードの運転席周りの雰囲気はルーミーのそれよりも魅力的、運転席に座るならこちらのインパネを眺めていたい。5人乗りのフリード+(プラス)を狙ったものの、マイナーチェンジ前で受注ストップとのこと。車両寸法を確認したらヴォクシーより30cmだけ短い。結局、もっとコンパクトで良いのではないかとの話になり、
ならばホンダであればフィットか。奥さんはこのフィットの顔は好みではないらしい。セールスさん曰く、間もなくのマイナーチェンジで顔は少し変わらるとのことだったけど、親戚に2世代前のフィット乗りがいるので何となく遠慮する気持ちもあり。
ならばN-BOXか。軽のトールワゴンで一番人気だと思うけど、ヒットしているが故にこちらも親戚と被る。親戚にホンダファンが多いもので。また、内装の雰囲気はディズの方が好き。駐車場が並んでいるお隣さんもN-Boxだし、直ぐ横に同じ車種の新車を並べるのも嫌らしいよねぇ。(と思っていたら、帰ってみたらお隣さんの車は。。。
ダイハツのウェイクだったというオチ。ずっとN-BOXと思ってた。)
この辺りから、両親を乗せる機会は少ないからスライドドアでなくても良いんじゃないか、とはいえ、まだ5人乗れる方が良さそうなので、今回は軽自動車は見送ろう、とマトが絞られてきた。
て、結局(やはり)奥さんはルーミーを一押し、私は日産のノートを試乗した時の感激が忘れられない。奥さん曰く、ルーミーなら出張帰りのお迎えでスーツケースを積めるよ、買い物して両手が塞がっているときにもスライドドアを自動で開けれるんだよとのアピールもあったものの、いやいや、年に2ヶ月×4回の出張をしたところで、その出番は僅かに年間4回なんだよと反論したりして。(買い物帰りに両手が塞がっているケースの回数も似たようなものではないかしらね。)
とはいえ、私自身はこれからも海外出張が続き、免許返納の年齢を迎えるまでに実質的に車に乗れるのはあと僅か。車の使用頻度は圧倒的に奥さんの方が高いし、私は必要なときには好きな車をレンタカーで借りるのも良し、小型二輪の免許を取ってこの歳からバイク乗りに移行するのもアリと言い聞かせ、ルーミーで決着しようかと自分を納得させるよう努め続けていたところ、、
突然の急展開。
地方に転勤している息子が我々の留守中に自宅に寄り、リビングに積んであったカタログを見つけた模様。奥さんとのラインのやり取りにて、
奥さん「ノートとルーミーで意見が分かれている」
息子「うちならノート一択」
これで一気に形勢逆転。実は息子のおすすめはエクリプスだったみたいなんだけど。
ルーミーも使い勝手は圧倒的に良いので使ってみれば不満は無いだろうなと判っていたものの、毎日大荷物を積んで走る訳ではないので、純粋に運転する楽しみや最新技術に触れるトキメキ、快適なお出かけに資する車が良いなぁというのが私の結論。人生最後(かも知れない)の車はミニバン(プチバン)よりもコンパクトカーに軍配。ノートの方がルーミーよりも燃費が良く、税金が安く、ローンの金利も低かったのもポイントです。一方、ルーミーを選ぶことで我慢するところは、実際にノートと乗り較べてみないと気付かないと思うし、普段使いであればルーミーの利便性の方が目に見えやすいので、きっと暫くは奥さんのノートへの愚痴を聞く羽目になるんだけど。
後日、日産のディーラーを訪ねてノートオーラの見積もりをお願いしました。車選びの熟慮を重ねていた過程で、私の狙いはノートからノートオーラに変わっておりまして、その差額を私のへそくりから拠出することで思いを叶えることにしました。
なお、オーラには試乗しておりません。奥さんは17インチ50タイヤの車には乗ったことがなく、乗り心地の固さをディスられそうなので。奥さんの無意識にディスる言葉に地味にダメージを受ける私としては、このまま納車を待つ作戦に。最終的には、ローンを払う人(←私)の気持ちを優先して良い、との優しい言葉を頂戴して決着です。
我が家のオーダーに関しては、半導体不足による納期への影響は少ないみたい。でも、ヴォクシーとの別れは辛いです。いっそ納期が遅れ、ヴォクシーにはもう少し我が家に居て欲しい気持ちもあったりして。






