13日に出張先からロサンゼルス経由で帰国。
12月に入り、オミクロン株の確認により米国の水際対策が厳格化され、米国入国には第一旅程の出発便の1日以内(出発日前日から出発日当日)に取得した新型コロナウイルス検査の陰性証明書、または新型コロナウイルスから回復したことを示す文書、ワクチン接種証明、宣誓書が必要。さらにロス経由ではカリフォルニア州入境のためのWeb登録も必要に。
続いて日本入国では第一旅程の出発便の72時間以内との条件ではあるけれど、厚労省指定のフォームによる出国前検査証明書と、質問票Web入力により取得できるQRコード、誓約書が必要。
出張先では厚労省指定フォームによる陰性証明を発行できる医療機関か限られ、そこでの陰性証明の受領は受検翌日となるため、早朝に出発する私の場合、この医療機関で出発便の1日以内の陰性証明を取得することが叶わない。結局、出発便の前々日に日本入国用のPCR検査を受検、前日に厚生省指定フォームによる出国前検査証明書を受領するとともに、PCR検査証明を即日に発行可能な別の医療機関で米国入国用のPCR検査を受検、その結果(フォームは医療機関オリジナル)をE-mailで受領した。
出発当日は、パスポート、E-Ticketに加えて2枚の陰性証明書、2組の誓約書、ワクチン接種証明を揃え、マスク着用の上で空港カウンターでチェックイン。減便が響いているのか、出張先からロスへの便はそこそこの搭乗率であった。
ロスでの乗り換え。航空会社のカウンターが並ぶエリアではかつて見ないほどの混雑。客が多いというより、陰性証明書の確認手続きのため夫々のチェックインに時間を要しているのが原因のよう。そこに居る全員が陰性証明書を持っているとしても、ソーシャルディスタンスが保てない環境におののいて足早に手荷物検査を済ませてスターアライアンスのラウンジへ。
ラウンジでは、5月にはクローズしていたヌードルバーが再開していた。羽田便の出発は24時過ぎ。搭乗したら直ぐに寝るので夕食はここで済ませてしまう。コーヒーメーカーが壊れていて美味しいコーヒーが飲めないのを残念に感じつつ、食べ過ぎに注意し、眠気と戦いつつ暫しラウンジに滞在。
羽田便の搭乗ゲートはNo.136だったかNo.138だったか。。ちょっと判り難いところだった。
搭乗する便は大型機の777なのでターミナルビルからボーディングブリッジで搭乗するのだとばかり思っていたけど、案内に沿って進むとスロープを下りて地平階へ。バスで沖合の搭乗橋に移動するスタイルだった。機材の準備が遅れるとの案内があったので、本来はこのゲートではなかったのかも知れない。その待ち時間に喉が渇いたので自販機で水のペットボトルを購入しようとしたものの、ディスプレイのガラスの向こうでボトルを掴む筈のアームが掴み損ねてボトルが取り出し口に届かず、2.7ドル程がムダに。アメリカの機械のクオリティに幻滅。
なんだか幸先が悪い。
そうしているうちに搭乗開始の案内があり、バスに乗車。バスは数台スタンバイしていたのだけれど、私が乗車したバスはなかなか発車しようとしない。車内に居合わせた係員のレシーバーからもう客が残っていない旨の連絡が入ったのちにバスは発車。どこの空港でも見かける連接バスであったけど、走り始めて電気バスであることに気付き、少し感激。近くをトーバーレストーイングカーで飛行機が行き違う光景も感激モノだったけど、このバスの車内の混雑ぶりはソーシャルディスタンスに慣れた身としては強い違和感と不安感を覚えるばかり。経費節約なのかしら。
バスは沖合の搭乗橋に到着。スロープを登って機内に入り、予めWebで指定した座席に着席。ANAのThe ROOMを利用するのは2回目で、今回は後ろ向きの座席の乗り心地を経験してみたかったので、折角ならば外の景色も見えるようにと翼の上を避けてギャレー後後ろの7K席を予約。ビジネスクラスはガラガラだけど、同じ列の通路を挟んだ中央の席に外人のカップルが仲良く並んでいた。
ところが、
ビジネスの座席であれば普段は窓が2枚分あるのに、7K席は着座位置の直ぐ横は埋め殺しの壁だった。少し前かがみになって窓の外を覗けばエンジンと翼が見えるものの、シートベルトをした状態で外の景色を楽しむにはあまり適した席ではない。
後ろ向き座席は、飛んでいる間は全く違和感なく、フルフラットにしたシートに備え付けのマットを敷いてパーテーションを閉じて快適に眠ることができた。唯一混乱したのは着陸時。座席の大型モニタで機外カメラの映像により着陸シーンを見ることができた。朝6時前の薄暗い中で羽田空港の滑走路の誘導灯の光が次第に近づくシーンは感動的で、思わず画面に集中してしまう。やがてタッチダウン。モニタの映像だけでなく、機体の振動からも着陸したことが判る。普段であればそこで直ぐに減速のGで体が前に持っていかれる筈がなのに、体は逆に加速Gを感じる。タッチアンドゴーか?でもモニタの映像では速度が上がっているようには見えず、何だか不味いことになってない??
その後、暫くして、自分が後ろ向きに座って前方を映し出す映像に見入っていたことに気が付いた。この体制だと着陸後の減速Gを加速Gに勘違いする訳で。
羽田に到着した頃には薄明り。
こんな時間にも関わらず、水際対策のために沢山の係員の方が従事して下さっています。手続きの手順も改善が図られており、以前は手続きの後半に行われていたPCR検査が前半に行われるようになっており、検査結果の待ち時間の短縮が図られているようです。
カリフォルニア州からの日本入国では3日間の宿泊施設待機の対象となるが、今回はトランジットであり空港ターミナルビルから外に出ていないためにその対象外となり、
COVID-19指定地域の滞在歴はあるが施設待機の対象外に区分され、PCR検査結果も陰性。
レンタカーで帰宅し14日間の自宅隔離を開始したところ。。
自宅隔離4日目、My SOSアプリを通じて濃厚接触者の可能性があるとの通知を受信。
自宅を所管する保健所に連絡すると、東京都が確保している療養施設への入所を促され、一旦解いた荷物を集めるようにして、都が手配した車にてアパホテルに到着。
厚生省のHPにも、到着日の羽田空港で米国からの旅客に陽性者が確認された旨、情報が開示されていた、
当該の陽性者の方はどうやらオミクロンであった模様。残り10日の隔離期間をここで過ごすことになった。
自宅隔離に比べれば不自由は多いものの、入所者への配慮が行き届いており大変有難い。(外国人には辛いでしょうけど)
出張のノウハウを活かして、衣類洗濯用のオケ、洗濯洗剤、ハンガー、食器用洗剤、スポンジ、スリッパ、コーヒードリッパー、マグカップ、ふりかけ、保湿クリームを持ってきた。いずれも正解。そのくせ、歯磨きのチューブをリビングのテーブルの上に忘れてきた。
ここでは毎日2回の検温、サチュレーション、パルスの検査と体調の申告、2日毎のPCR検査が行われる。
日本の水際検査を批判する意見も聞こえるけど、実態は対策も情報開示も諸外国に比べてかなり優れていると思う。
渡航者としては、各国が定める水際対策に合わせてPCRを受検、機内ではマスク着用を当然のこととして、自宅隔離にせよ施設隔離にせよルールを守ることを心掛けたい。






