両親の3回忌のため8月20日に帰国した際に、ロサンゼルスから利用したANA便はビジネスクラスに新しいThe Roomのシートを備えた777であった。今年に入ってから利用したANAの機材は時節柄787ばかりで777は久しぶり。しかもThe Roomは初体験であり、欧州路線への導入のCMを見てから待つこと暫し、快適さへの期待が高まるばかり。これまで利用していた777のビジネスはフルフラットシートが互い違いに配置されるスタッガードシートであり、私的にはこのスタッガードシートは大変お気に入りなのだか、新しいシートはこれよりも快適なのだろうか。
因みに、最近お世話になっている787も777と似たようなスタッガードなんだけれども、機体の大きさに合わせてか巧みに微妙に777よりも小ぶりな作りなもので、777のシートの快適さには敵わない。
さて、初めてのThe Room。夜中の搭乗だったので写真は撮らずじまい。広いし、パーテーションの操作により個室感覚になるのは新しい。個人モニタは大きくなり、操作のアプリケーションも新しくなっていたと思う。
一方、最初に着席した際に、座面の低さに驚かされた。自分の意識の中であると思っていた高さに座面が無く、尻もちをついたかのような着席となった。The Roomを取り上げた情報番組で、前向きと後ろ向きの座席では座面の高さが違うと聞いたので、後ろ向きのシートの座面は高いのかも。テーブルは座席のサイドから出てくるスタイルだったと思う。これは前方から大きなテーブルがせり出してくる777のスタッガードシートのそれの方が私には使い易い。The Roomのシートベルトは3点式であり、肩口から引き出すベルトの位置が(体の硬い私には)少し取り扱い難い印象。
まだ慣れていなくてスイッチや電源の位置が判らなかったり、深夜発の便のために直ぐに寝てしまったりの搭乗だったので、次の機会があればもう少しじっくり吟味したい。コロナで客も少なくCAさんのおもてなしも手厚かったもので、シート周りを弄り回せなかった。
さて、777は到着予定時間の朝5:00時よりも30分ほど早く羽田に到着。
勿論、国の定めたルールに従い、新型コロナウィルスに係る水際対策に服します。手続きのため羽田の第3ターミナルの端から端まで順路に沿って進み、アンケートに回答、誓約書を提出、PCR検査等を終えて入国審査を終えたのは7:00頃。時節柄、パラリンピックの関連の入国者の姿も。
第3ターミナルのレンタカーのカウンターが開くのは8:00。到着階のベンチで時間が過ぎるのを待つ間にも、フロアのあちこちでパラリンピックのボランティアの方が参集されていた。7:30過ぎに開店したTully'sでコーヒーとタマゴサンドを堪能し、8:00にカウンターが開くのと同時にレンタカー屋さんにコンタクト。駐車場から送迎のバスに乗り、店舗で予め予約していたヤリスハイブリッドを借り受け、最近の車の性能に驚かされながら昼前には自宅に到着。
14日間の自宅での自主隔離の後に両親の三回忌を済ませ、20日には成田へ。
9月のこの時期、成田に向かう交通手段は限定的であり、いつもであれば自宅最寄駅からリムジンバスを利用するのだけれども、この日、この路線は全便運休。成田エクスプレスも朝夕の一部の列車を除いて運休。帰国者は水際対策により公共交通機関の利用が制限されていることを考えると、空港アクセスの公共交通では空港発の車両は旅客を期待できないため、運休となるのも尤もな話。結局、残る選択肢のうちで最も利便性が高いのは、
バスタ新宿から成田行きのリムジンバス。本数は少ないものの運行されていた。
嬉しいことに事前にネットで予約、支払を済ませたら割引運賃が適用され、ここまでの電車代を加えても、いつもの自宅最寄り駅からの乗車よりもかなりお得に。おまけに、私にとっては初めてのバスタ新宿にて、富士急ハイランド行きと大阪行きの2階建てバスも見れて楽しめた。
いつかは乗ってみたい。
成田には予定どおり到着。絶対的にお客さんの数は少ないものの、ひと頃よりも増えている感じ。空いているカウンターでチェックインを済ませて空いている手荷物検査場を通過(X線検査装置が新しくなっていた。5輪効果?)、機械相手の出国審査を済ませてラウンジに行くと、ここはそれなりに混んでいた。
ゲートに向かう途中の免税店や飲食店の多くはお休み。ラーメン屋さんもマクドナルドもシャッターを下ろしていたのには驚いた。
店舗のウィンドウを楽しめなもので窓の外を除くと、
ゲート脇に並んでいるハイエースが5台。ナンバープレートの番号が見事に統一されています。
で、搭乗時間に。この日の機材は787。
いつもの美味しい機内食を頂いた。
渡航はスムーズ、機内は快適、文句がある筈もないけど、日本滞在が快適であった分、出張が憂鬱に感じるところもあるな。





