まだまだ髪の毛関係の妖怪はおりますよ。
髪鬼は髪の毛自体が妖怪化するものですが、
今回は髪の毛を切る妖怪。
「髪切り」
人が知らない間に髪を切ってしまう妖怪
実際に明治七年にトイレで知らない間に髪を切られた事件があり新聞沙汰にもなったそうです。
切られた人は病に冒されてしまったそうな
「黒髪切り」
江戸時代、夜道や家の中などで髪を突然切られる事件がいくつかあった。
髪切り虫(黒髪切り?)の仕業だと考えられ、
「異国より 悪魔の風の 吹きくるに
そこ吹きもどせ 伊勢の神風」
という歌を書いて門口に貼り、かんざしに巻きつけるとよいと言われていたが、あまり効果はなかったらしい
その頃日本は鎖国をするとかしないとか、
外国は敵だという認識が一般人にもあったのでしょう。
黒髪切りから守るおまじないは、
外国から日本を守るおまじないでもあったのですね!
この2つの妖怪はどちらも髷を切り落としてしまいます。
この時代の人にとって髷は大事で、
苦労して伸ばした髪を髷ごと切り落とされることは
自分の威厳も切り落とされることになり、
恐怖そのものだったんだろうな