ある日、「明日から大部屋に移動してもらいます」と看護師に言われました。


ついにその日が来たか…。

覚悟はしていましたが。


個室は部屋の中にトイレもあるし、自由は効くし、プライバシーが保たれていて楽だなと思っていました。

なんとかギリギリ保たれているこのメンタルが崩壊しないか心配で仕方なかったです。


そして四人分のベットのある大部屋へ。


これからどうなるんだろう…。

心配でしたが、同部屋のママが声をかけてきてくれました。

同部屋のママ(Aさんと呼びます)は、もう半年ここで入院していると言っていました。


Aさんは15才の重心障害児のママニコ

うちの子はこんな子で、夜中こういう音で起こすかもしれないから、ごめんね、と声をかけてくれた気がします。


個室では世間話の機会もなかったので、大人と話せてホッとしました。


それからAさんには、入院中、本当にお世話になることになります。

間違いなくこの数年で一番私に影響を与えてくれた人です。心から会えてよかった。一生忘れません。


Aさんの娘ちゃんは、この病室において娘のお姉ちゃん的存在になりました。

Aさんとは、お互い子供に検査がなく暇な時は、そーっと様子を見て雑談していました。


「入院期間が長いから、医療用語や知識もだいぶついてきた。娯楽がないから、人間関係や人事が気になるようになり、わかると面白い」

的なことを仰っていて、病院内の先生にも詳しかった。


今ならめっちゃわかる!!笑

娯楽がなくても、病院内のこと、わかるとちょっと面白いんですよね。

Aさんはいろいろ教えてくださり助かりました。


Bさんは、半年以上ここにいる重心障害児のおばあちゃんにっこり

Bさんのお孫さんは、色白で本当に可愛らしくて…。とにかく美人。


ドアに近いベットにいたので、部屋を出る時いつもお孫さんに「バイバイっ👋」と手を振りました。

私たちが退院する頃には、ちょっと目線を動かして反応してくれるようになりました。

それが本当に嬉しかった。


Cさんは、娘と同い年の赤ちゃんのママ。

お互いの歳が近く、子供も同い年だったので、一番話しやすかった。

普通にママ友のようなかんじニコニコ

暇を見つけてはCさんとお喋りしました。


…と、いうことで、


大部屋に移動して一週間後には、もう大部屋のメンバーのことが大好きになっていたのです。

辛い時はお互い相談し合ったり、抱きしめ合ったりしました。


私は「もう絶対に個室に戻りたくない!!!」

と言っていました。笑

大部屋が嫌でゴネていたのを見ていた看護師さんは、この姿を見てどう思っていたでしょう。


やっぱり、仲間は必要なんだと思いました。


娘は原因がわからない中、相変わらず解熱剤がきれると高熱。

夜になると、解熱剤が切れたタイミングで何度も氷枕を変えてもらうので、正直うるさかったと思います。


でも誰も文句を言わなかった。

みんなお互い様だって。


私自身も他の子の音は何も気にならなかった。

みんなみんな、一生懸命頑張ってここで命を繋いでる。


それでもやっぱり、毎日不安であることは変わらなかった。

娘の熱が上がるたび、苦しそうにするたび、心がギュッとなりました。


ある日、いつも通りベビーベッドで体を折って眠っていた私は、Aさんの夢を見ました。


Aさんに「この部屋は守護霊が拮抗してるから病気が治らない」と言われた瞬間に、目が覚めてきて体がビリビリしてきて、やばい!!!と思い


「お母さん、助けて!!!!!!!!」


おもいっきり夢の中で叫んだと思ったら、実際にも大声で叫んでいることに、時間差で気づきました。

ヒェ〜魂が抜ける


翌朝、誰か気づきました?

と聞いたら


Aさんが「知ってた」とのこと。


恥ずかしすぎる!!!


この話を夫にしたら、

「ええやん、部屋の中にお母さんいっぱいいるし。助けてくれるで」

と面白がっていましたオエー


退院後も、素直におもしろエピソードだと思って友達に話しましたが…

誰も笑ってはくれませんでした。


そのとき、そっか。そうだよなと

自分と周りの人との世界の違いを思いました。