私の本年度ワースト1作品の有力候補です

なので辛口レビューになります。

本作な好きな方は、読まない方が良いかと思われます

 

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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら

2023年製作 AmazonPrim 127分

2024年61本目 ☆1.0

親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原遥)。 ある日、進路をめぐって母親の幸恵(中嶋朋子)と喧嘩をして家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月...戦時中の日本だった。

 

視聴してから、随分経っているので、

だいぶん、怒りが薄れてきたので、

やっとレビューを書く気になった。

 

ちなみにウチの子供は、

感動したと言っていた。

戦争を知らない小学生・

中学生時代向きなのかな。

 

私的には、

戦争映画としてなら、

点数つける気にもならないし、

戦争・特攻ネタを利用した恋愛ものなら、

非常に胸糞悪い作品だわ・・・・

という感じかな。

 

監督・脚本が悪くて、演技は良かった・・・

と言いたい所だったけど、

私的には、福原遥さんにしても水上恒司さんも、

こんなに演技が下手なの??

って思ってしまった。

 セットにしても、ホンモノ感もないし、

新喜劇の食堂なのか・・・って思った。

 松坂慶子さんも、とてもふくよかで、

戦時中とは思えない緊迫感もない。

 

 しょっぱなから、彰がさ、

百合を助けるんだけど、めっちゃ、

その距離が近いワケですよ。

 

めっちゃ、女慣れしとる

 

・・・という違和感から

入ってしまったもんだから。

しかも、名前「彰」アキラやん・・・・

なんか、時代に合わないというか。

でもって、現代っ子が「百合」やん・・・。

 なんか、違和感がさ。

 

ま・・・そんな小さな事はいいんだけど、

この百合が、

本当に、最初から最後まで、

ウザくて・・・・。

タイムスリップする前の態度からして、

受け入れがたい。

どっかで、こういう子いたわ・・・と思ったら、

ジブリの「思い出のマーニー」の

アンナやったけな。

 文句ばっかり言ってて、お前なんやねん・・・

って。

なんか、その子に似てる。

 しかも、この、やさぐれている感じが、

福原遥さんに、見事にマッチしていないので、

共感出来ずに、

苛立ちばかりが募るんだと思う。

 

しかし、高校生にもなって、

戦時中にタイムスリップしたのを

いとも簡単に受け入れている状況で、

「日本は戦争に負けるのよ!!」

って大声で言うかな?

とか思うし、

特攻隊の人に、よくもまぁ・・・・

そんな事を言えるな・・って思う。

しかも、この子、頭いいって設定やん??

 

彰の「女慣れ」してる設定とか、

百合の「頭いい」設定とか、

なんか、おかしいんだわ。

 

当時の人たちも、特攻に行く若者を、

心から万歳していたワケではないと思うんだね。

 当然、悲しみを抱えてる。

 そういう人たちを、本当に、

汚しているような

無頓着で、心の機微も分からない

百合の発言が、本当にムカつくのよ。

 

なんか、時間置いてレビューしたのに、

こういう腹立つ事って、

ジワジワと思い出すのよね。

 

・家出した女子高生が、

夜中に防空壕跡地に逃げ込むか?

・どこのものかも分からん人間が、

すぐに住み込みバイトを

ゲットするか?ツルさん人件費払えるん??

・福原遥さんのモンペが、可愛過ぎるやろ

・彰と百合が、恋心に至る過程が、

本当に分からない

・空襲で助けにくる彰にビックリ・・・

・怪我した百合が秒で治ってるの、ビックリ

・空襲でも全然影響ないツルの店にビックリ

・百合が成長して現世界に戻った感が、皆無

・百合に何も言わない母親にも、イライラする

 

そして、名場面でもある「花が咲く丘」

ウチのテレビもそこそこ画面大きいけど、

全然感動せんかった・・・・

 いや、ほんと、心の中無風。

 

1番感動したのは、マジなんだけど。

最後の、福山雅治さんの主題歌だけやった。

本当に、この歌は泣ける。

泣けるけど、映画の中身との温度差というか、

重さが、全然違って、それに驚愕した。

 

そういえば、この映画を

感動したと言ってた娘(当時中学生)たちが

感想として言ったのが、

「主題歌が、なんか重かった」だった。

 その時は、ふーんとスルーしたけど、

この映画を観た後、娘に言ったよ、私は。

 

「あんな、あれはな。

主題歌が重いんじゃない。

映画が軽いんや」

 

  福山さんのこの曲は、

本当に心が締め付けられるし、

名曲だなって思う。

この映画の100倍も価値があると思います!

 

奇しくも、この映画を観た事のよって、

 

なんとか泣かせようとする

感動ポルノ映画よりも、

この歌詞が身に沁みる。

音楽の強さを、知る事が出来ました。

 

 まぁ・・・原作は、

百合は小学生設定なんだって。

百合が小学生なら・・・ってのは分かるけど。

小学生を高校生に変えて、

ハイ感動で~すみたいな作品、

逆に、頭悪いの??って思っちゃうけどね。

 

小中学生向きだとしても、この作品が、

戦争を知りたいという入口になればいいが。

間違っても、

これで戦争のすべてを知った気に

ならないで欲しい。

 もし、そういう事になったとしたら、

泣かせたいだけの思惑で

戦争を利用した本作の罪は、重い。

 

変わる時代 止められない

僕らただ大河の一粒

か弱き生命

ただ出会った

 

好きなんだ

君をまだ好きなまま

飛び立つ僕はバカだね

でも、征かなくちゃ

 

善と悪 生と死とをね

乗せてこの地球(ほし)

今日も急いで

 

うちに帰ろう

ごらん 夕焼け

綺麗と思える 小さな世界で

泣いたり笑ったり 

食べたり眠ったり

 

僕らは

今 生きてる

             (By想望)

しかし、世間の評価は

良さそうなんですよね・・・・

福山雅治加点かな(笑)