ヒーローではないけれど 全12話
2024年製作 NETFLIX ☆3.8
2024年韓ドラ13本目（通算116本目）
それぞれに異なる超能力をもって生まれたものの、現代社会の荒波にもまれるうちにその力を失ってしまった一家。だが、そんな彼らの前に現れた不思議な女性が、すべてを変えるきっかけとなる。
チャン・ギヨン様の復帰作になります。
兵役へ行く前の作品が、もうアレ過ぎて残念過ぎたんで。
どうか、復帰作はまともであってくれ～と祈りました。
前情報で聞いていた設定が、とんでもない感じだったので、
「おいおい」と思っていたけど・・・・。
これが、なかなか良かったです。
久しぶりに韓ドラで涙を流したかも・・・・
忘れてたけど、やっぱり、ギヨン様は演技がうまい！！
って改めて思いました。
「ここにきて抱きしめて」の時に感じた感動を、
久しぶりに味あわせて頂きました。
まさに、気持ちはこんな感じ。
ヘリコプターから、ワイン片手に祝いたい気分。
「ギヨン、メジャーリーグ復帰、おめでとう」
（BY BANANAFISH)
超能力が現代病のせいで、なくなってしまうとか、
面白い脚本だなって思うし。
何よりも、きちんとした着地点があるファンタジーって、
もう、それだけで高評価です。
なかなか、ファンタジーって着地が難しかったりして、
行き当たりばったりな感じになっちゃう事も多いけど、
この作品は、納得させる結末があって、そこへ向かって、
きっちりと脚本が練り込まれている感じが良かったですね。
なので、様々な伏線回収も無理がなく、
なるほどね・・・という納得感が得られました。
その脚本を、充分に生かすキャストたちも相まって、
コンパクトにまとめた濃度の高いドラマに仕上がっていたと思います。
特筆すべきは、
もう、子役ちゃんの大勝利ですよね。
イナ役のパク・ソイちゃんが、本当に素晴らしくて、
ギヨン様の演技とともに、いや～泣かされました。
音楽の使い方、映像の色の使い方もうまくて、
ちょっと、オシャレな感じで仕上がっているのも、
ファンタジックな雰囲気を後押ししてて良かったです。
しかしですよ・・・
主演2人のカップルにトキメイタかどうかと言われますと・・・
正直、全然、ときめかなかった。
キスシーンも多めで、素敵だったんですが。
なんというか、ダヘちゃんの、「詐欺師」感が
どうにも抜けなくて・・・。
というか、この家族自体が、最終的にいい人みたいな感じで、
いや、実際にいい人みたいだけど・・・・。
でも、２回も結婚詐欺してるとか、
超能力みたさに、姉ドンヒを押して、落下させるとか。
ちょっと、私としては、
ホントにいい人だったのね・・・ですんなり納得出来ないというかね。
もう少し、その辺り、描いて欲しかったかな。
オモニにしても、グレイスにしても、
自分自身の今までの人生を振り返って欲しかったかな～って。
脚本は良かったけれど、私の頭が足りないのでしょうか・・・・
ダヘ側の思惑や、ギヨンの思惑とか、
ダヘ自身の思惑が、なかなか明確でなかったような気はします。
全体的に話がまとまっていたので、気にはならなかったけど。
あと～自分は死んだと思わせるための方法（車の事故ね・・）
あれ、どう考えても無理やろ・・・・って思った（笑）
ギヨンがタイムリープから戻ってくるまでに、
あんな大事な事、出来るの？？って。
アレは、ちょっと、やりすぎ。
しかも、すぐ見つかるという・・・（笑）
あと、最大に残念だったのは、
あれだけ、イナとの関係修復場面で大泣きさせてくれたのに、
結局、後半、ダヘが死んでしまったと思ったら、
見事に逆戻りをしたギジュに、
ガッカリでした・・・・。
しかも、その娘に助けられるというお粗末さ。
いや、そうじゃないよね？？って思う。
「イナ、ダヘが帰ってくるまで、2人で元気に頑張ろう」って
悲しむ娘を引っ張っていて欲しかったわ・・・・。
そして、最後の火事のシーンでも、
そこは「イナやぁ～！！」って探すべきじゃないのかと。
せめて、「イナやぁ～ダヘやぁ～」じゃないワケ？？
確かに、火事に巻き込まれるダヘ・・・って思うかも知れんけど、
あの火事の中で、やっぱり、
咄嗟に考えるのは、娘の事じゃないのかな？？
結局さ。
ギジュは、女に依存する男・・・・なワケなんだよね～
・・・・と思っちゃった。
あれ・・・なんか文句多くなったけど（毎度のことか）
それなりに、楽しめた作品でした。
面白かったし、ギヨン様はカッコいい！！
でも、
あと一歩、作品に恵まれてないな～・・・・という想いは、
今回も払拭されずでした。
次回作に期待！！