こちらの作品も、けっこう前に観たので、
あんまり覚えてないんですが。
全くハマらなかった事だけは覚えてる。
なんか、レビュー書いたら、
ほぼ文句になった(笑)
この作品好きな方は、読まないで下さいね。
涙の女王 全1⃣6話
2024年製作 NETFLIX ☆3.2
2024年韓ドラ10本目(通算113本目)
財閥クィーンズグループの3代目で、“デパート業界の女王”ホン・ヘインと、“スーパーマーケットの王子”と呼ばれるペク・ヒョヌは、結婚 3 周年を迎える夫婦。度重なるすれ違いから離婚を検討していた矢先、ある危機が夫婦を襲い、一緒に乗り越えるうちにラブストーリーが再び動き出すことに。
私のこの作品のピークは、何話か忘れたけど、
早い段階だった。
病気で生きる意欲を失ったヘインに、
あえて、自分が悪者になって、
自分への憎しみや、復讐心を持たせようってするシーン。
韓ドラでもたまに使われる手法です。
私は、この心情が毎回、理解出来ないんですが、
この作品では、そういう決断に至ったヒョヌの気持ちが、
痛いほど分かって、
泣いてしまったんです。
私は、多分、自分が悪者になりたくない人間なので、
「愛している人に、わざと嫌われるって、なんやねん、それ」という
冷めた目で見ていたと思うんです。
そんなの、偽善でしかないと。
でも、この作品で、私は、理解したんです。
愛のためなら、自分は悪者にも嫌われ者にもなる。
嗚呼、それが愛ってヤツよ・・・・
そういう事を感じさせる名演技だったと思うんですよね。
キム・スヒョン様のなせる業です。
ああ、そういう犠牲でさえ厭わない愛があるのだと。
非常に感動した次第なんですよね。
ただ・・・・この作品で泣いたのは、
そこだけでした。
しかも、この涙の「自己犠牲」月間も割と、
中途半端な流れで、いつの間にか終了していて、
おいおい・・・ってなった。
私としては、きちんとヘインが、
「私のために、わざと悪者になって・・・」って、
その愛の深さに気付いて欲しかったんですよね。
なんか、その辺、曖昧な感じで展開していったのがね。
そう・・・このドラマ、そういう曖昧な感じが嫌なのよ。
最後の記憶喪失もなんか、曖昧な感じだったし、
ヒョヌが撮ったビデオカメラも、ヘインに観られる事なく終わってるし、
ヒョヌの影の努力や、愛の深さが、
イマイチ、ヘインに伝わっているような感じがしないワケよ~。
ヒョヌが一生懸命、医者にかけあったって事も、
ヘインには伝わってないし。
何だか、それが、残念でしたね。
他にも、残念なのは山ほどあったけどね~。
ウンソンの扱いもね。
あんな最期を遂げるべきは、あの母親じゃないのん??
って思うワケですよ。
ウンソンも、ウザいけどさ~
なんか、ウンソンが死ぬシーンだけ、スケールが異様に大きくなった気がしてさ。
あとは、アレよね。
あまりにも、都合良すぎるよねって。
頭の手術して、「記憶を失う」って限定。
そして、その通りに記憶だけ失うって、
もう、あまりにも、脚本として都合良すぎやろって思っちゃって、
興ざめだよね。
感動ありきで都合のいい病気作っちゃうと、
そのあざとさで、泣けないよね(私だけ?)
あとはさ~(まだ、ある笑)
あそこまで冷たい関係になってしまった2人の、その過程が
充分に描いていないってのは、ズルいよな~と思う。
これまた、上の病気と同じ発想でさ、
「夫婦愛の修復と感動」が前提で、作ってるもんだからさ。。。。
凄く、共感出来ない。
2人が、あの時のあれは、こうで、
こんな風にすれ違って・・・というのがあったら納得できるけど、
子供を失ってしまって、すれ違うってさ・・・・
正直、ヒョヌのこの人柄からして、ありうるのん???って思うんだけどね。
ヘインがさ、不治の病と知って、ヒョヌが喜ぶっていうのもね、
正直、そこまで感情が行ってしまっていながら、
修復可能なワケって思う。
なんか、全体的に、「泣かせる」ありきなのが見え透いてて、
その為に、とってつけた感じがするから、共感出来なかったのかな~。
キムスヒョン様いい演技してたから、余計に、
勿体ないな~って。
沢山泣いてたけど、どの涙も、意味があって感情が入ってて、
ほんと、凄いな~と思ったわ。
もっと、キムスヒョン様を信じて、無理のない設定でも、
充分だったんじゃないかなって思う。
キム・ジウォン様は美しかったけど、
個人的には、他の作品の方が、イキイキと役にハマってたかな~と
思う。
「愛の不時着」と比較されてるのもね~
カメオとかもあるから、ついついね。
脇役においても、OSTにおいても、
インパクトにかけたかな~って。
ウンソン辺りがさ、ああいう展開ではなく、
仲間になっていく的な流れが良かったなぁって思う。
個人的に好きなクァク・ドンヨン様も同じおバカキャラなら、
圧倒的に「ヴィンチェンツォ」の方が魅力的なのよね~
カメオのせいで、
ついつい比べちゃう。
「愛の不時着」「ヴィンチェンツォ」「サイコだけの大丈夫」
本作は、どの作品にも遠く及ばない。
「涙の女王」というよりは、
涙のキムスヒョンでしかなかった。