【韓国映画】 アシュラ 結構好みだった(笑) | ROUTE8787 サンサクキロク

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最近、ドラマは1日1話・・・という、

実に健康的な視聴方法が、私の流行りです。

1日1話「赤い袖先」

そして、チソン様なのに!!!チソン様なのに!!

寝落ちを繰り返していた「悪魔判事」

 推し主演なのに、離脱か・・・と思っていましたが、

1日1話方式で、軌道にのり、ホッとしています。

 さて、配信が待てず、メルカリで購入した「アシュラ」を観ました。

 

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アシュラ / 韓国

2016年製作 133分 ☆☆☆☆

2023年72本目(韓国映画51)DVD鑑賞

刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、利権と成功のために各所で犯罪に手を染める悪党市長のパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)の悪事の後始末を対価に金を受け取っている。末期癌の妻の治療費を言い訳に、金になることはなんでもするようになり、次々に悪事に手を染めるようになるドギョン。ドギョンの弱点を握る検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)はドギョンを脅迫、利用し、パク・ソンべ市長の不正と犯罪容疑を明らかにしようとする。それぞれの利益と目的のためにハン・ドギョンを追い詰める検察とパク・ソンべ。台風の目のようになってしまったドギョンは自分を実の兄のように慕っている後輩の刑事ムン・ソンモ(チュ・ジフン)までも巻き込みパク・ソンべ市長の手下にしてしまう。生き残るために血眼になった悪人たちの地獄の闘いが繰り広げられる・・・。

 

 まぁ・・・あまり良い映画ではないというのは、

タイトルからも伝わってきます。

 

もうね、これは、一体どんな映画なん??と思うし、

暴力・グロさ・・・と何でもござれって感じです。

 

こう言ってしまうと、私の人格を疑われそうだけど。

 

全然、嫌いじゃない。

むしろ、好き。

 

悪い人しか出て来ない。

良い人の片鱗でも見せてくれるかという淡い期待は、裏切られ続け、

 気付けば、世の中に良い人っていうのは、

意外に少ないんじゃね??と人間不信みたいになります(笑)

 

でもね~・・・・なんて言うのかな。

とても、泥臭いんですよ。

生への貪欲さとか、権力への貪欲さとか、

成功への貪欲さとか。

 人間の業というか、そんなものを、しみじみと感じてしまうんですね。

 

本当に悪い奴らが、揃いも揃って、

激突するって話。

 ウソン様とジフニ様の、それこそ人間ぽい絆も、

見ものでもあります。

 

最後のシーンはなかなか見応えがあります。

 悪と悪がつぶし合う中で、ウソン様とジフニ様の絆は、

滑稽であり、とてもチープだ。

 けれど、それさえも、泥臭くて。

泥臭くて、美しい。

 だからかな、余韻が何故か悪くない。

人間の愚かさ・・という側面の業を描けば、

もう、行きつく先は、「死」でしかない。

 

 

以下、ネタバレです

もう、大好きなチョン・ウソン様がね。

主人公にするには、本当にチンピラみたいな感じでね。

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こんな優しそうな人が、本当に、小汚いチンピラにしか見えないんですよね。

悪役でも「ザ・キング」のようなスマートなキャラしか似合わなそうなのに、

お金の為なら、どんな汚い事もやる・・・そんな軽薄な主人公を

めちゃくちゃリアルに演じておられるんですよ。

 それが、凄いんですよね。

小物感満載で、悪人市長と、検事の間に板挟みになっていきます。

 正直、チョン・ウソン様目的で観ると、ガッカリしてしまう。

「違うの~こんな、ウソン様を観たいわけじゃないんですぅぅぅぅぅ」ってなっちゃう。

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違う生き方も絶対あったはずなのに。

刑事でありながら、地に堕ちてしまった男は、

板挟みの末、完全に狂乱(笑)

ガラスコップを食べちゃうしシーンは、ちょっとトラウマかも。

 車の運転シーンは、ウソン様そのものが、

まさに「アシュラ」だったと思う。

 

悪人市長さんには、ファンジョンミン様ですけど。

ザ・悪者って感じではないが故の、

気味悪さや、不気味さがありますよね。

 

何が凄いかってね。

めちゃくちゃ悪いヤツなんだけど、めちゃくちゃカリスマを感じるんです。

 都合のいい事を言うけど、絶対、嘘やって分かるんですよね。

口だけや・・・・って分かるのに、何故か魅かれてしまう。

 悪人だと分かっていても、自分の立場を弟分に取られる事に、

嫉妬してしまう。

そんなバカげた心理が、妙に納得してしまう。

納得させられる演技が、ファン・ジョンミン様の凄さだと

思うんですよね・・・・。

 可愛いプリケツも、その凄さに貢献してると思う!!

めっちゃ、プリケツなのよ!!

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クゥク・ドウォン様・・・今回も素晴らしかったです。

毎度悪役ですけどね。

この作品では、変わった悪人を演じてました。

ある意味、予想を1番裏切られたのは、このキャラクターかも知れない。

個人的に、この人率いる検察グループが、追い詰められていく様が

もの凄く怖かったわ~。

 女性の部下も、まさか、こんな事に巻き込まれると思ってなかったと思うもの。

 

そして、我らが、チュ・ジフン様です!!!

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いや~ほんと、適役だと思いました!

ごく普通の刑事だったはずが、ゴロゴロと転落していく様。

その転落に気付かない若さや、浅はかさを、

本当に、ジフニ様が器用に演じているんですよね。

 完全な弟分が力を得て、スーツをきこなし、

少しづつ、本物の悪人へと変貌する。

 けれど、最後の最後で、再び本来の自分を取り戻す。

 この過程を、見事に演じているんですよね。

 

悪人ばっかりだけど、

それぞれ違う悪人でね、そのぶつかり合いが、

本当に面白かった。

ラストに向けて、どこかで何かが起こるんじゃないか??という

期待は、ものの見事に裏切られる。

 ウソン様は最後まで、行き当たりばったりで、

ジフニ様は、最後まで、頭の足りない可愛い弟だし。

 クゥク・ドウォン様は、最後に向けて情けないくらいの悪人だし。

 

誰かが、アッと言わす隠し玉を出すワケでもなく、

善人のカケラを、見せつけるワケでもないのが、

逆に、新鮮だったのかも知れない。

 

お陰で、最後は、救いようがない。

でも、悲壮感がないのが不思議。

「こうなると思ってた」

ウソン様の一言に、激しく同感。

 まさに、様々な悪人が集まれば、こうなるしかないんだよね。

韓国ノワールの秀作だと思います。

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この5人のわちゃわちゃ感が大好き♡

 

 

これを読んで、ますます韓国ノワールの世界を、

勉強していと思います!

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