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ラブ・ハード / アメリカ

2021年製作 106分 NETFLIX

2023年66本目 ☆☆☆☆

ネタバレなしあらすじ

男運のない記者ナタリーは、自分の悲惨な恋愛歴を記事が人気となっていた。

出会い系アプリで理想の男性ジョシュと出会い、電話やメールで距離を縮める。

クリスマスに会いたい・・という相手の言葉を真に受けて、

クリスマスが控えたある日、アポなしで、彼の家に訪れた。

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 しかし、家から出てきたのはアジア系の一家であり、

現れた彼は、アプリのプロフィールの写真と、全く違う容貌だった。

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(本当の姿では、全くマッチしなかったんだ・・・

でも、男前な写真にしたら、沢山マッチした・・・)

 

自分を騙していたと怒り狂うナタリーは、

その場を飛び出したが、そこで、プロフィール写真の男性ダグに出会う。

 彼とお近づきになりたいと思っているナタリーに、ジョシュは

彼との橋渡しをするのと交換で、

クリスマスの間だけでも、恋人の役をして欲しいと頼み込む。

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(恋人の出来ないさえない息子に彼女が出来たと思い、

喜んでいる家族を悲しませたくない・・・)

 

ジョシュの助けで、ダグと親密になっていくナタリー。

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ジョシュの兄夫婦も交じって、

クリスマスを過ごす事になるが・・・・・

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クリスマスにおススメしたい

毎年、クリスマス時期にクリスマス映画を観るのが、

楽しみですが。

ここ数年は、韓国ドラマに押されて、なかなかチェック出来なかったんですけど。

今年は、何だか韓国映画からの映画熱も高まっていて、

久しぶりにクリスマス映画を堪能しようかと思った次第です。

 

「Glee」最後の砦ともいえるハリーシャムジュニア様が出ているので、

張り切って観ました。

少しクリスマスには早いけど、

もう1度、クリスマスに観ようかな~と思える作品でした。

ハリージャムジュニア様は、裏切る事なく面白い。

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クリスマスを彩る風景も素敵だし、

テーマも至極シンプルでありながら、誰もが忘れがちな所を、

突いてくる感じが、とても良い。

 

主人公のジミー・O・ヤン様が、

顔は2枚目じゃないけど、心はきちんと2枚目って所を

しっかりと演じてくれます。

 お世辞にも「男前」とは言えないジミー・O・ヤンに

キュンとした瞬間、

この作品のテーマを、身をもって自覚するのかも知れない。

 

ネタバレ感想

私、この映画で思わず泣いてしまったんですよ(笑)

何故なら、この作品が共感しやすいせいかも知れない。

 

良い恋愛に恵まれないナタリーが、マッチングアプリで凄く合う人に出会って、

今回こそは!!と思ったものの。

ジョシュに会って、騙されていたと気付いて、怒り狂うワケです。

 

ジョシュのまた、あれほど、ナタリーを気に入っていたのに、

簡単にダグを紹介しようとするのは、

彼の自信のなさの表れだったんだよね。

 

この主人公2人に、共感出来てしまうんですよね。

物事がうまく行かない事への焦りや、

自分の自信のなさ・・・

 

で、無防備に共感してたら、

 

本当の自分を偽って、

距離を縮めようとするナタリーに、

全てが嘘だと知ったダグが、

「ジョシュに嘘をつかれて怒ったくせに、

俺に同じ事をするのか」って言われるんですよね。

 

そこで、私自身もハッとするワケです。

すっかりナタリーに共感していたから、

そんな事も忘れているんですよ。

 

恋愛に限らず、生きていると、

無意識のうちに、

人に良いように見られたい・・・という

気持ちが備わってしまっている事に。

 

私も仕事で、デキる女に思われたいとか、

失敗はしたくない・・・とか、

そういう気持ちが自分を苦しめるたりするんですよね。

 

すべてが明らかになって、ジョシュの元を去るナタリーは、

ジョシュに、自分を偽らず、マッチングアプリに自分の写真を載せて・・・と。

あなたは、いい男よ。自身を持って!と

言い残すんだけど。

 

別れた後、ジョシュは、自分のプロフィール写真を、

自分自身の写真にします。

 ここが、じわじわ泣けるんですよね。

 

凄くありきたりな、

けれど、誰もが無意識のうちに自分自身に備えてしまった

「偽り」

 

そして、

それに気付き、「自分らしさ」を取り戻した時の、

解放感は、自信と笑顔をもたらしてくれる。

 そして、何より、自分の中の風通りの良さを実感する。

 

クリスマスから新年へ。

軽やかな自分を取り戻すために、

是非、ご鑑賞あれ。

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ちなみに、毎年観るクリスマスドラマは・・・・

こちらです~。

クリスマスに相応しいキュートな作品です。