結局、試合は1日に詰め込まれて、
台風から追いかけられるようにして、1泊2日の弾丸で帰ってきました。
結果めでたく、ベスト4に入り、全国大会@高知への切符を掴む事が出来ました。
で、その道中に観た作品です。
【リュ・ジュンヨル祭り開催中】
正直、もう、こう言ってしまって良いでしょうか・・・・
リュ・ジュンヨル様の作品に、間違いなし!!
リトルフォレスト春夏秋冬/韓国
2019年 103分 AmazonPrime
2023年36本目 ☆☆☆☆☆
恋愛、就職と何一つ思いどおりにいかない日常から抜け出し故郷に戻ってきたヘウォンは、旧友であるジェハとウンスクに再会する。他人とは違う自分だけの人生を生きるために故郷に戻ってきたジェハ、平凡な日常からの逸脱を夢見るウンスクと共に自ら育てた農作物で一食一食を作っては食べ冬から春、そして夏、秋を経て再び冬を迎えることになったヘウォン。こうして特別な四季を送りながら、故郷に戻ってきた真の理由を悟ったヘウォンは新たな春を迎えるための第一歩を踏み出すが・・・。
日本版は、橋本愛さまでした。
私は「人生の楽園」とかそういうテレビを好むので、
こういうものは、本当に大好物です。
でも、日本版は☆4ツなんですね。
で、韓国版は☆5ツ。
この差が何だったかというと、
それは、日本版で不足していたものが、
韓国版で補われている・・・という事なんです。
田舎の春夏秋冬の景色の美しさ、
田舎生活や丁寧な暮らしの描写、
そして、美味しそうな食事。
主人公の透明感や、何かを抱えていそうな表情
ほぼ、それはどちらにもしっかりと描かれているし、
日本版に至っては、2作に渡っているので、
より見応えがあります。
ただ、2作に分けられているにも関わらず、
①母親との確執について
②地元友人との関係性について
・・・は物足りなさがあったんです。
とても、輪郭が不明瞭な感じで。
けれど、それは物語の性質上、そんなものなのかな?と
思っていたんです。
けれど、こうして韓国版を観ると、
日本版よりも、
①母親との関係が明白であり、
②友人との関係も、より密に描かれているんですよね。
これは好みの分かれる所かも知れません。
そういう意味では、韓国版の方が、
よりリアルなんですよね。
あと、付け加えると、
橋本愛様は田舎暮らしをするには、美し過ぎる・・・という所の違和感が、
ちょっとあったかも。
線が細いので、ゴハンをしっかり食べるという印象がない。
その点、キムテリ様は、本当に
食欲旺盛な感じなんですよね。
・・・と言う理由から。
リュ・ジュンヨル様推しゆえの、加点なくとも、
私は韓国版が好きですね。
母親の存在
日本版では理解が出来なかった母親の存在ですが、
ヘウォンは、母親の影響をかなり受けて育っているのが
よく分かります。
しかも、母親が娘の自立をしっかりと育てあげていて、
この山での生活を出来るように教育しているのが
伝わってきます。
だからこそ、高校を卒業する頃に、子供を置いて出ていく事も、
納得できるし。
娘を愛しながらも、自分の人生を模索している感じも
共感は出来ないにしても、納得できる演じ方をしていて。
とても、魅力的なんですよね。
めっちゃ、綺麗だし。
ああ、このお母さんに育てられたヘウォン
・・・という感じがバシバシします。
日本版では感じなかった親子の繋がりをしっかり
描けているのが素晴らしいな・・・と思います。
地元友人との関係
日本版では友人はそこまで出番が多かったようには感じなくて。
韓国版では、けっこうな絡みがあるし、
その中でも恋愛要素も少し入っていて、
それが、リュ・ジュンヨルだからこそ、
私のトキメキは止まらない!!
親友のウンスクもジェハの事を好きみたいだけど、
それに関しても、泥沼な感じは一切なく、
抑えがきいています。
3人でワイワイが凄く楽しそう・・・・
でも、2人のシーンではトキメキをくれます。
ジェハがいい・・・とにかくいい
推しだから・・・というワケではないですが・・・
いや、リュ・ジュンヨル様が演じてるからこそ、
このジェハという人物が、かなり魅力的に仕上がっています。
ただの純朴な青年というよりは、きちんと都会経験のある
余裕さも感じられる演技の緻密さが圧巻です。
犬を抱き上げてるジェハが、壮絶に可愛い。
農場をしながら、遠くでヘウォンを眺める姿に、
「恋」を感じて悶絶します。
いや、マジ、この人天才やな・・・って思う。
景色の美しさ
日本版も美しいですが、
韓国版も。
自然は、美しい。
都会暮らしをして気付いた
農業に素晴らしさを
春になると 小さな新芽が出る
神々しい天を仰ぐ
いわば、大地の小さな精霊たち?
何ていうか、言葉では表現できないけど
とにかく、俺はカッコいい職業を選んだ
(By ジェハ)
会社勤めをしていると、自分で決定できる機会が少ない。
生きる理由が分からず考える余裕もなく、給料日だけを待って生きる
ある日、そんな自分の姿に嫌気が差したんだ。
(By ジェハ)
こういう田舎での丁寧な暮らしに、本当に憧れる。
私は、そういうのに憧れるだけで、
向いてるとは言えない所が、悲しいけれど。
自然を感じながら、
生きていきたいとは思う。
(思うだけ・・・・)
日本版と韓国版 帰ってきた理由
これは、私の感じ方なんですけどね。
日本版は、どちらかというと、
帰ってきた理由付けが出来ていない・・無自覚な感じがするんです。
けれど、友人たちと話す事で、
「自分は逃げてきた」という自覚が生まれたんだと思うんです。
でも、韓国版は、
「逃げてきた」という事が大前提で、
ジェハに痛い所をつかれたりします。
自分の「逃げ」に気付いて、再出発を考えるいち子と、
「逃げ」ではなく「帰ってきたのだ」という自分を許すことから、
再出発するヘオゥン。
「逃げたのではなく、故郷に戻っただけだ」
(Byヘウォン)
ソウルで生きていけなくなった自分を、
情けなく思っていたり、罪悪感を抱いていたのかも知れない。
それを、自分自身が許してあげる事が、
本当の再出発に繋がっていくのかも知れない。
あなたに ここに根を下ろしてほしかったからよ
つらいことがあっても
ここの土の匂いや風や日差しを思い出せば
あなたはいつでも立ち直れると信じてる
今、私たちは
ここに戻ってくるための
長い旅の出発点に立っている
(母の手紙)
そして干し柿は、しっかりと揉む事で、
冬に美味しくなる・・・という下りでは、
焦らなくても、じっくりと生きていけば、
人生は豊かになる・・・と思えたり、
雨風にも耐える事が出来るリンゴの下りでは、
そんなリンゴのように耐えれるはずだよ・・・と
勇気を貰ったりします。
人間には立ち止ることも、
休息することも必要だと、
そう教えてくれる優しい作品です。
より、ゆったりとヒーリングを感じたい人は、
日本版をおススメします。
そして、日本版韓国版どちらを観ても、
とりあえず、ゴハンを作りたくなります~。
また、キムテリ様が美味しそうに食べるんだわ・・・・
買います! リュジュンヨル様だもんね♡
買いません!でも、好きですよ?
・・・・という事で、今晩は、
試合疲れを取るためにも、
子供のリクエストに応えて、
韓国おじやを作りまーす・・・アワビじゃないけどね。
マジ最強レシピです。