【韓ドラ以外のドラマ】 舞妓さんちのまかないさん ☆☆ ネタバレ感想(辛口です) | ROUTE8787 サンサクキロク

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舞妓さんちのまかないさん

2022年 全9話 ☆☆

是枝裕和監督 NETFLIX

  あらすじ

祇園の舞妓さんになることを夢見て、親友のすみれと共に故郷の青森を離れ、京都へやってきたキヨ。舞妓さんたちが共同で生活する屋形に住み込み、鼓や舞などの稽古に励んでいたキヨだが、舞妓には向いていないから青森に帰るように、と言われてしまう。

気落ちするキヨだが、ある日、みんなのために作った親子丼が評判に。
毎日のごはんを用意する「まかないさん」として、屋形で働くことになる。

一方、すみれは京舞の才能を発揮し、「100年に一人の逸材」として、由緒ある祇園の花街で名を馳せていく。

 

 

  ネタバレ感想

 随分前に完走していたので、記憶が曖昧な感じなんですけど。

☆3ツは、つけすぎやったかな・・・?という印象を持ってます。

 思い返すと、イマイチな所ばかりが記憶に残っているものだから・・・ショック

 

 私にとって、この作品の敗因は何だったのか。

 

上差し是枝監督、どっちつかず。

是枝監督なら、舞妓の世界をリアルに・・・と期待したワケですけど。

まぁ、ほんわかした、平和な、癒し系っぽいドラマに仕上がっていて。

是枝監督、攻めてないやん!と思ったワケです。

 この平和な中に、森七菜さんの、

一本抜けたような可愛さは、

更に、ファンタジーなんか?という錯覚を起こさせます。

 

そういうドラマなら、それで結構なんだけど、

それなら、変な問題を入れ込まず、

ほんわかした舞妓はんの日常と、

美味しいゴハンだけで良いのに。

百子はんの舞妓として生きる選択や、

舞妓さんが夢諦めて辞めてしまう問題とか、

キヨ自身の挫折とか、あずささんの娘の話とか。

そういう所、深堀されないから、どっちつかずの中途半端な仕上がりに

なっているんじゃないでしょうか。

 

そもそも、女の世界が、こんなにほんわかしているワケではないんですよもやもや

そういう所描いていない時点で、この作品は、ファンタジーなんだから、

舞妓さんの日常と、美味しいゴハンと、

トントン拍子のすみれと、ボケーとしたキヨを描いていれば、

良かったんじゃないのかな~と思います。

 

上差し主人公2人の演じ方の問題

夢破れたキヨが、まかないはんとして新たな夢を見つける・・・というのも、

私は完全に違和感を覚えるワケです。

そもそも、キヨは、

全く、舞妓はんになる気持ちがなかったと思うんですよ。

 森七菜さんの演技からは、

キヨの挫折感とか屈辱とか、

全く伝わらないし。

 すみれが、自分だけが・・・

という居心地の悪い感じも、

一応それらしい感じもあるけど、まぁ、軽い。

 

そもそも、キヨはすみれについて来たかっただけなんじゃ?と思うとね、

その為に、

年老いたばーちゃん残して、

それって、どうなん??と、

このキヨという人間が、自分の意志を持たない、

ボケーとした子

・・・・という印象になってしまったのが、非常に残念だと思うワケです。

 

でさ!ホント、これは私だけの感想だとは思うんだけど、

若干、引かれてしまう危険性もあるので、

躊躇しますが。

すみれの片想いの相手が、キヨ・・・・

っていう方が、しっくりきません?

 

この2人の、競争心も嫉妬もない、

関係ってなんなんでしょ。

互いにここまで依存している関係性は、

なんなんでしょ?

すみれと、バーテンダー(リリーフランキー)が

互いの片想いについて話す時の、あの、秘密を共有するような雰囲気は、

すみれが、キヨに片想いっていうのが、

しっくりくるんですけど。

 

そういうなら、百子がすみれにあれほど執心する理由も、よく分からない。

 新鋭が出てきたら、ひとまず、釘さすんじゃないの?(笑)

そういう小さい人間じゃない・・という貫禄もないし。

 

上差し料理が美味しそうではない

というか、あんまり、

美味しそうに作られていないな~。。。と

まかないさんとしての豪快な感じもないし。

 舞妓さん達が食べるものだから、

食が細いのかしらね・・・。

キヨが苦労して作った感じもしないじゃない?

 どちらかというと、めっちゃ優雅で、

暇そう(笑)

キヨの料理が、舞妓さん達の心を掴む・・・・

これを納得させる場面が、なかったように感じましたね。

 

上差し𠮷乃という存在のガサツさ

 いやね。松岡茉優さん、好きな女優さんです。

でも、あまりにも品もなく、ガサツさ満開の吉乃には辟易してしまった。

 舞妓さんやった・・というリアル感がゼロ。

いや、日頃はガサツでも・・・

出るトコ出たら・・・というギャップがあれば、それで良かったんだけど、

表も裏も、みーんなこんな感じでは、

彼女が舞妓さんだったという真実味が一切なく、

正直、「こんなんで舞妓になれるん?」と思ってしまったよ。

 

 以上の敗因により、

このドラマは終始違和感であり、

退屈な内容だったという印象です。

(特に舞妓さんたちのかくし芸みたいなん、アレに時間取る理由が不明)

 

 良かったのは、常盤貴子さん!

めっちゃ、可愛い~キュートでした。