エルヴィス
2022年7月 アメリカ
159分 ☆☆☆☆
エルヴィスと言えば、私は、「プレスリー」よりも、
「コステロ」派なので・・・・・。
そして、プレスリーのあの腰振りや、楽曲が好みではないので、
しっかり聴いた事はないのです。
で、今回どうして観ようかと思ったかというと、
バズ・ラーマン監督作品だというし。
プレスリーの人生を勉強するのも悪くない・・・と思ったワケです。
そして、別に配信とかレンタルでも良かったんだけど。
ファンであるエルトン・ジョンの「ロケットマン」を劇場で観逃して、
すっごく後悔した記憶があるし、
とにかく、バズ・ラーマン監督のあの、きらびやかな世界を、
大きな画面で観なくては・・・・・と、久しぶりに映画館で鑑賞。
結果、映画館鑑賞は大正解でした。
そして、エルヴィス・プレスリーを知れて、本当に良かったな・・・と思った次第です。
オースティン・バドラーは勿論素晴らしかったですが、
個人的には、トム・ハンクスがやっぱり、凄いな・・・と思った。
あの、何というか、エルヴィス・プレスリーやその家族を、うまく丸め込む感じとか、
善人とも悪人とも言えない、不気味さがうまかったな・・・と。
だけど、個人的に胸アツで盛り上がったのは、
白人少年が黒人音楽に傾倒していく所だよね。
あの時代では、ずごく珍しいし、
いいものをいいと言えるプレスリーの人間性に惚れた。
けど・・・・・
途中から話が、金儲けや金銭トラブルに流れていってしまって、
プレスリーの音楽への情熱や、成長が不透明だったかな。
本筋が、プレスリーの音楽なのか、
金銭トラブルや奔放さなのか、ちょっと、どうなのかな?と思ってしまった。
そのせいか、途中中だるみ感があったかな。
愛する人もいて、子供もいて、才能もあって、
お金もあって・・・・
なのに、どうして、こうも上手くいかないんだろうか。
どうして、薬物に頼ってしまうんだろうか。
ただ音楽をこよなく愛していただけの少年だったのに・・・・
どうして、こうなってしまったのか。
どれだけ、きらびやかでも、虚しさだけが残る。