ブラックバード 家族が家族であるうちに
2019年 アメリカイギリス
☆☆ 97分 amazonprime
あらすじ
ある週末、医師のポール(サム・ニール)とその妻リリー(スーザン・サランドン)が暮らす瀟洒な海辺の家に娘たちが集まってくる。病が進行し、次第に体の自由が効かなくなっているリリーは安楽死する決意をしており、家族と最後の時間を一緒に過ごそうとしていた。
ネタバレ感想
昔から大好きな女優さんスーザン・サランドンと、
ケイト・ウィンスレットの共演とあって、楽しみにしてました。
スーザン・サランドンは安定の演技で、
考えをしっかりと持ち、プライドの高さがうかがえる演技は、
安楽死を選ぶという点に、違和感を持たせませんでした。
ケイト・ウィンスレットもまた、そんな母親の血を受け継ぎ片鱗を感じさせながらも、
平凡な母親役を見事に演じていたな・・・と思います。
内容的には、正直、無理があるな・・・・と考えてしまったかな。
安楽死が合法ではない地域で、自殺と見せかけて・・・という点ですね。
私が母親や妻なら、ひょっとしたら家族が幇助で捕まるかも・・・
という危険はおかせないですけどね。
残された人の気持ちや、事後処理を全然考えない勝手な行動だと、
思わずにはいられなかったんですね。
まぁ・・・・そういう勝手な母親よね・・・と妙に納得してしまうのが、
スーザンサランドンの演技力なのかも知れないけど。
親友と夫の不倫を認めたり、夫もそれを受け入れたり。
その辺りが、なんか納得いかなくて、
この夫婦は、本当に愛し合ってるのか???と、最後のシーンも、
全く、共感出来なかったですけどね。
不倫を娘たちに責められて、
「私は今まで独りだったのよ」って反発するんだけどさ、
正直、「だかな?それは、あなたの選択でしょ?」って思ってしまいました。
安楽死のテーマは色々と考えさせられるけど、今回は、
外野がとにかくざわついてて、集中出来なかったかな。
内容はイマイチだけど、キャストの演技で最後まで観れたという感じです。
あとは・・・・
副題のね。
「家族が家族であるうちに」ってのは、正直、
気に入らないね~。
家族が病気になろうがなかろうか、家族であるケースは山ほどあるわけで。
こういう文言を入れるのはどうかな・・・・と不愉快になりましたね。
でも、スーザン・サランドンの存在感・美しさ。
この人は、昔から、ノーメイクが美しいんですよね。
長生きして、これからも、作品いっぱい出て欲しいです。