【韓ドラ以外のドラマ】美しい彼 ネタバレ妄想あらすじと感想 | ROUTE8787 サンサクキロク

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美しい彼

2021年 日本

全6話(1話30分)

☆☆☆☆☆

NETFLIX

 

 
韓ドラにハマる前まで、読書も長年の趣味の一つでした。
凪良ゆうさんも読んだりしていたのですが、こちらは未読。
でも、こちらの作品が本屋大賞に選ばれていたのは知ってて、
「あれ?同じ題名」と思い、
目についたんですね。
そしたら、やっぱり、それが原作だったようで。
観始めると、1話30分なので、サクサクすすみました~。
 

キャスト(私の覚書) 

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平良一成役 萩原利久様

吃音を持ち、友達もいない高校生

クラス替えで出会った清居を、「キング」と呼び妄信的な恋をする。

(萩原利久様・・・・子役からめっちゃドラマ映画に出ています。

今23歳なんですね。観たものもあるけど、印象に残ってないな・・・・)

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清居奏役 八木勇征 (FANTASTICS from EXILE TRIBE) 

クラスでもカリスマ的な人気を誇る

自分を崇める平良を、「気持ち悪い」とディスり、パシリとして扱うが・・・・

(ハッキリ言って、EXILEってどうにも好きになれんのですが、

こんな男前を隠し持っていたとは・・・・24歳ですね・・・

ドラマ初めてで、主演みたいですね。そして、高校大学とサッカーで進学していたらしい)

 

ざっくりあらすじ(妄想ネタバレあり) 

吃音症の平良は、友人もいなくて、クラスでは空気のような存在だ。

この度、両親が転勤で引っ越してしまい、

一人での生活が始まった。

 

高校最後のクラス替え。1番イヤな自己紹介で、危惧した通り、吃音症に阻まれて、

自分の名前すらいえない。

 そんな時に、現れたのが、清居。

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その瞬間、ボクは息を飲んだ。

桜が舞い散り、そこに存在する彼に、一瞬のうちに魅了され、恋に落ちたのだ。

 

ボクは、密かに彼を「キング」と呼び、

毎日毎日その美しさに息をのみ、ため息をつく。

 高校生にカーストがあるならば、彼は頂点でボクは底辺だ。

交差する事はなく、ボクの恋心はボクの中だけにとどまり、膨張した。

彼は、その中で神となり、ボクはその神を妄信的に崇める信者だ。

 

交差するはずもなかったのに・・・

ある意味、底辺のボクだからこそ、交差する機会に恵まれた。

彼の下僕として、

動くという存在になりえたのだ。

 彼のために、ジンジャエールを運び、パンを買い、座席をとった。

彼が、ボクという存在を認知する。

それだけで、幸せだと、そう言い切れるが。

恐れ多い話、

彼との距離が、近づいていく手ごたえもあった。

それは、ほぼ偶然の産物ではあるが、

そんなものは、どうでもいい。

 彼と交差する時間が長ければ長いほどに、

ボクは、神に感謝した。

 あの美しい彼を創造したであろう神に。

 

水をかけあった。

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花火も見た。

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一緒に自転車にも乗った。

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けれど、別れはやってくる。

彼との関係に名前をつけれないまま、高校生は終わってしまった。

ボクは大学生になった。

 小山君と出会い、高校生とは違った自分として生きている。

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彼のいない人生は空虚だけれど、

叶わない恋に翻弄され続ける終わりのない人生よりも、安定しているようにも思えた。

 かかってくるはずもない電話番号も、変えてしまった・・・・・

ボクはいつしか、ボクの恋心を否定していた。

この想いが何を生み出しているのか、忘れてしまっていたのだ。

 

 

ボクに好意を抱いてくれてる小山君の縁で、ボクは、清居と再会した。

人生は分からない。

 再会したその瞬間から、ボクの恋心はいとも簡単に復活を遂げた。

そして、驚くことに、月日が経っても、ボクが抱く清居への気持ちは、

全く色褪せていなかったのだ。

 彼以外、見えなくなってしまった。

ボクの安定した日々は、一瞬に崩れ去った。

元から、そんなもの無かったかのように。

 

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平良は、俺を「綺麗だ」と言った。

俺は、「気持ち悪い」と言った。

 それを、何度も繰り返し、

俺たちの名前のつけれない関係は終わった。

 平良は、俺をまっすぐに見て、いつもその気持ちに正直だった。

それは、包まれるような安心感と、何とも言えない高揚感を生まれさせていた。

引き離せば、追いかけてくる。

冷たくすれば、すがってくる。

 俺という存在を確かなものにしてくれる、 その喜びを、

どこで見失ってしまったのだろう。

 

 電話番号も変わってしまった。

会えない日々。

 平良は、俺の代わりをすっかり見つけてしまっていた。

怒りと、悲しみ。

 

どうしても平良に自分を見ていて欲しい・・・

自分だけを見つめて欲しい・・という、この欲望を、どう表すべきなんだろう。

俺には分からない。

その役は、俺ではなく、お前だろ。平良。

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 お前は、俺とは違うヤツと行ってしまうのか。

焦燥感と混沌とした感情をうまくコントロール出来なかった。

 お前に伝えるべき言葉は、分からない。

まだ、分からないけれど、お前に会いたいという気持ちだけが、

お前に触れたいという気持ちだけが、

少しのブレもなく、明確に見えているんだ。

 お前に会いに行こう。

 そして、この気持ちを吐き出せたなら。

きっと、「綺麗だ」と言って、

抱きしめてくれる。

 そうだろう?平良。

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感想 

 

もうね・・・・

これはね。

この清居のキャスティング時点で、成功か失敗か分かるってヤツです。

「美しい彼」というタイトルに、どれほどの説得力を持たせるか。

 平良を骨抜きにするほどの魅力がなけはれば、

成り立たないドラマです。

 

それを、完璧にしたのが、

八木勇征 (FANTASTICS from EXILE TRIBE) 様なんですけど。

 この方、ドラマは初めてらしいんですけど。

正直、演技は粗削りだとは思うけど、

逆に、それが、同性への恋を自覚する戸惑いという心情にピタっと

ハマってしまっている感じだったんですね。

 

そして、この美しさですYO!

 マジで、びっくらこきました。

画面を見て、平良に完全に同調してしまう瞬間が、何度もあります。

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勿論、そんな清居に一途に恋する平良役の、萩原利久様も完璧でしたね。

平良の同性への妄信的な恋心を、キモイ・ストーカーというネガティブな印象ではなく、

一途で純粋無垢な片想いへ昇華させた演技は、

本当に素晴らしいと思います。

 

 そして、脚本も良かったですね。

とても丁寧に、焦らず、2人の感情を描いていました。

映像も美しくノスタルジックで、

2人の青春と恋を、際立たせていました。

 

 恋愛に、男も女も関係なく、

こんな恋愛に出会えたことの素晴らしさ。

 湧き出る感情の痛々しさと、

輝かしさ。

 恋と青春を、ギュッと絞ったようなフレッシュな秀作です。

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お二人とも、かっこええです・・・・