【洋画】FIVE FEET APERT ☆☆☆☆(ネタバレあり) | ROUTE8787 サンサクキロク

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2019年 アメリカ映画

NETFLIX鑑賞 2021年(26)

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17歳のステラ・グラントは嚢胞性線維症を患っており、人生のほとんどを病院の中で過ごしてきた。接触感染のリスクを低減するためとはいえ、その生活は規則だらけかつ単調なものであった。そんなある日、ステラは同じ病気を抱える青年、ウィル・ニューマンと出会った。2人はあっという間に恋に落ちたが、病気のためにキスすることはおろか、抱き合うことすら叶わなかった。嚢胞性線維症の患者は、同じ病気を持つ患者同士は、菌を移し合う危険があることから、6フィートの距離を保つ必要があったのである。しかし、2人が親密になるにつれて、そのルールを破りたいという気持ちはどんどん大きくなっていった。

 

難病ものです。

同じ系列で「きっと星のせいじゃない」が思い起こさるが、

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(※こちらも良作でしたね・・・・)
そちらよりも、更に、2人の間に難題が立ちはだかっています。
 
なんせ、6フィート(182㎝)離れていないといけない・・・
触れられない。
もちろん、キスも出来ないガーン
 恋に落ちて、一番ラブラブば時期に・・・・
 
そういう切なさが、しっかりと詰まっておりました。
 

キャスト

星 コール・スプラウス星

 子役からドラマに出ていたりして、馴染みはあるのですが、

正直、こんなに男前だった??

まぁ、男前やったけど、色気がさ・・・・。

このウィル役にドハマりしてて、びっくりしたよ。

 しかし、18歳の役してるけど、年齢は30歳手前じゃないのかな・・・

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見て。。。18歳じゃないよね(笑)

でも、向ける視線が痛々しくて、切なくて、いい演技しておりましたね。

 

星ヘイリー・ルー・リチャードソン星

あまり知らない女優さんです。

「スウィート17モンスター」に出てましたね。

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可愛いかったですね。

お二人とも、病気への理不尽さや、

恋の切なさとか、凄く良く伝わりました。


なんせ、6フィートあけないといけないルール。

でも、それを、ステラは、「5フィートにしよう!」というワケです。

その1フィート縮めることが、病気の小さな反抗だと。

 

正直、ここは、何だか取ってつけた感じがして、

ステラが訴えかけても、少し違和感の残る演出だった。

 観た後、確認すると、6フィートだと画面におさまらないから、

5フィートにした・・・という事情があったとの話が。

 案の定、嚢胞性線維症の患者さん・その家族から、クレームの嵐だったようです。

 

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これ、ほんとに5フィート!?

 

・・・と思うくらいの、近い距離なので、

6フィートのままにして、歩く時は、縦でもいいんじゃなかったの?と思ったよ。

 

5でも、6でも、

距離の保持が大切なのに、見ての通り、

 

近っ・・・・・あんたら、

近過ぎるて・・・・

 

・・・と、親目線で、超・心配になります。

 

だからこそ、担当看護師さんの気持ちが痛いほどわかるし、

逆に、そうやって近づいてしまうティーーーーンの気持ちも、

分かるんだよね。

 

というか、それだけでなく、

この映画は全編通して、

とにかく、親目線。看護師目線で心配の連続なのよ。

 

ステラ・・・・薄着過ぎる

ウィル・・・屋上足ブラブラさせすぎ

ステラ・ウィル・・・水際に行きすぎ

ステラ・ウィル・・・・人に見つかったら、どないすんのん?というシチュエーション多過ぎ

ステラ・ウィル・・・・酸素外しすぎ

 

なので、切なさや感動よりも、

心配が勝っていたので、

病気ものにありがちな、感動ポルノだとは思わなかったかな。

 

むしろ、この作品は、感動や泣かせるというよりも、

近付けないもどかしさや、

分かっているのに近づいてしまう、愛の欲求の強さを描いていて、

そのラインの果てにある、

「触れられる」という事の素晴らしさを感じて欲しいというテーマに

沿っていると感じた。

 

感動ポルノなら、まだまだ泣かせられるポイントは、作れたように思うけどね。

 

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最後は、めっちゃ冷たい水に落っこちたステラ・・・・

そのまま、移植手術。

 死にそうになったステラを見たウィルは別れを決意します。

 

ここがね・・・

泣きました。

 

とにかく、どうしようもないのがね。

正直、どちらか片方が亡くなっている方が、諦めもつくと思うんだよね。

でも、この2人は、今は生きていて、

これからも、生きていくワケですよ。

 しかも、ウィルは、治験の効果もなかったみたいで、

辛い闘病が待っている。

それをね、

そばにいられないっていう、辛さは、一体どういう事なんだろうと。

 

 ここで、ステラの背景がグッときいてくるワケです。

ステラには、お姉ちゃんがいて。

とっても、妹想いの優しいお姉さんなんだけど、

パラグライダーの事故で死んでしまったんだよね、

 このパラグライダーも、病気で何も出来ない妹のために、

自分は妹の分まで、何でも挑戦するって、始めたことらしく・・・

 

で、ステラは姉の分までも生きなくちゃと、

ある意味、強迫観念のようなものがあって・・・・。

 

その気持ちがあっての、この時の、ステラの諦めのような表情が、

心にくるんだよね。

 

これがなかったらね、

この2人、どーにでもなっちゃえって、突っ走ってたかも。

ギリギリのところで、この運命を受け入れた背景に、また泣かされるのですえーん

 

スキンシップは基本的なコミュニケーションの手段よ

指が優しく触れるだけで 安心感を得ることが出来る

唇が頬に触れるだけで、

幸福を共有できる

不安な時の励ましにも

激しい感情表現や愛情表現にもなる

スキンシップは呼吸と同じくらい大切

だから

触れる事が可能は人は、

愛する彼や彼女に触れて

人生は短いから

 

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嚢胞性線維症という病気を軸に

恋に落ち、愛を知った2人の、

理不尽さと。怒り。

触れられない切なさと、もどかしさ。

そして、若さゆえの衝動を描いた作品。

 この作品を通して、嚢胞性線維症という病気を知り、

触れられる事は、当たり前でないことを知る。

 そして、触れられることに意味を持たせた良作だ。