2021年(21)

 

 

1. 2020年 公開

  監督:藤井道人 「新聞記者」「ヤクザと家族」

  原作:野中ともそ

 

2. キャスト

  主人公(つばめ)→清原果耶

  星ばぁ→桃井かおり

  つばめの想い人→伊藤健太郎

  つばめの育ての母親→ 坂井真紀

  つばめの実父→吉岡秀隆

 

3. あらすじ

 4歳のつばめ(清原果耶)は、父親と血のつながらない母親との3人暮らし。両親に子供ができたことから生まれる疎外感とともに幼なじみの大学生への恋心も抱いていた。ある日、つばめは唯一の心休まる場所だった書道教室の屋上で派手な老婆がキックボードに乗って空を飛んでいる姿を見かける。つばめは「星ばあ」と呼ぶことになったその老女に恋や家族の話をするようになり......。

 

4.感想(ネタバレあり)

清原果耶さん目的で視聴。けっこう期待していたのだが。

星ばぁこと、桃井かおりが出てきた時点で、ダメだった・・・・

だって、なんだか、樹木希林のバッタもんみたいなんやもん(←桃井かおり好き)

この星ばぁというキャラが、最後までよくわからない。

生前は、一般のおばあちゃんだったのか、奇人変人のおばあちゃんだったのか。

その辺りの描写がないので、この星ばぁをどんな風に受け止めたらいいのか、最後まで分からんかった。奇人変人だったとして、中学生のご飯を奪うキャラにしては、桃井かおりさんは、美しいんだよね。

 もっと、桃井かおり路線でも良かったのになぁ・・・・。

 

清原果耶さん・坂井真紀の演技は、間違いはないけど、その分、水野美紀さんが見事にぶっ壊しているし(この人、ホントに演技が下手くそですよね)

吉岡秀隆さんは、ほんと、変わらない演技で、びっくりする。

伊藤健太郎さんは、醍醐虎汰郎さんに、完全にくわれてるように感じたのは、私だけ?

最後なんて、なんか、置いてけぼりくらったまま、終わってしまってるし・・・・。

 

話の展開も、星ばぁ呼ぶまでが強引。清原さんの演技力でもってしても、違和感。

孫と祖母の関係性も、よく分からないし。

名前でピンと来ないほどの仲なのに、祖母が孫に執着しているのが、よく分からない。

つばめの親子関係も、ぼんやりと表現されてるし、お隣さんのお姉さんも、なんか、昭和の不良娘みたいで、時代錯誤で違和感だった。

 

ファンタジーだけど、驚きは皆無だし、

感情は常に平坦。清原果耶さんの演技は上手くても、感情を揺さぶるような場面はなく、

彼女自身も消化不良だったんじゃないかな・・・と思ったりした。