お久しぶりの更新です。
パソコン触ったのも、久しぶり~。
今年は、時間をうまく使って、映画を出来るだけ観たいと思っています。
激務により心も体も疲れ果ててしまった青山隆(工藤阿須加)は、意識を失い電車にはねられそうになったところをヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男に助けられる。幼なじみだという彼に心当たりのない隆だが、ヤマモトに出会ってから仕事は順調にいき明るさも戻ってきた。ある日隆は、ヤマモトが3年前に自殺していたことを知り……。
今年1本目は、邦画。
前半は、リアルに描けていて面白かったけれど、
後半になるにつれ、「おや?雲行きが怪しい」と。
邦画あるある・・・なんですけど。
リアルのまま突っ走って~って思うのに、どうしても、何かインパクトのあることを・・・とか、
驚かせたいことや、観客の興味を引っ張りたい・・・という衝動に駆られるのか。
リアルな流れに感情移入していたのに・・・急に、全く別のワールドに連れていかれた気分になる。
前半は、過労死してしまいそうな青山の心情が、よく理解でき、
いつどうなってもおかしくない・・・とハラハラさせられる。
「辞めたらええやん!」とわが子を想う母の気分。
そんなところで、ヤマモトの登場に、ホッと胸をなでおろす。
ヤマモトの正体も、いい感じで気になる・・・・。
それなのに、後半からの展開が、残念。
そもそも、ヤマモトがなぜ、その正体を隠さないといけなかったのか。。
ヤマモトがなぜ、、消えなくてはならなかったのか。
本当、よく分からない。
ブラック企業と、そこにすがりつく若者を描き、
その場所だけが世界ではない・・・というメッセージならば、
余計なミステリーなど無用だと思う。
お蔭で、1番大切な「辞めてくる」という場面が、そのインパクトを失うことになった。
福士蒼汰の関西弁は、そこまで違和感はなかったけれど、
最後のバヌアツのシーンは、違和感だった。
その地に居ついてる感じがなくて、そのため、
日本から逃げ出しているだけ・・・という印象を持ってしまう。
この映画の大切なところは、
今の働いているブラックな職場が世界ではない・・・という事であって、
「働く」という社会から飛び出すという事ではないと思う。
彼らのように、日本から出て、夢のある海外で・・・という展開は、夢物語のようにも感じて、
いっきにリアルさを失わせている。
わが子のように感じた青山クンには、新たな職場で、
イキイキと働くラストシーンが、似合っていたと思う。