さて、後半・・・・。
前半の無骨さをかなぐり捨てて、
これは、ギャグですか?って所まで、この作品はひた走る。
もう突っ込み所がありすぎて、言葉にならない。
邦画にありがちだけど、途中までは良かったのに、
何故に、途中から、無意味に劇場型にしてしまうんだろう。
父親が、毎日電話をかけて、
その声で、犯人を見つけたって、それは、無茶苦茶じゃない?
1度聞いた犯人の声は、そのまんまの声であるはずがないと思うし、
月日が過ぎて忘れてしまうだろうし、そもそも、電話帳に載せてなかったらどーなんの?
でも、それで、犯人を突き止めてしまうというのが、
もう、奇跡やん。
そして、模倣犯演じる吉岡さんの、あの声。
途中でガスが切れて、必死に声を絞り出す模倣犯。
もう、失笑。
しかも、絞り出せなかった声の一部分で、犯人が分かってしまうという・・・・
これまた奇跡。
子供がいない気持ちが1番わかっているであろう佐藤浩市が、
まさか、最後に誘拐犯の子供を拉致し、親が逮捕される場面を見せますかね。
人として、どうかと思うけど・・・・。
緒方直人も良い演技してたと思う。
良い人から、悪人へと表情を変える瞬間とか。
でも、なぜだろう・・・・・・
もぐもぐもぐと、証拠となるであろう紙を食べる姿は、
山崎邦正(現・月亭方正)にしか見えなかった。
他にも、もう色々とあるんだけど。
良い俳優陣が出ているのに、このザマですか・・・と。
さて、問題は、原作を読むかどうか。
横山さんの小説が、こんなものではないはず。
そしてやっぱり、ピエール瀧のドラマ版が観たい・・・・。