アルコールとギャンブルが大好きで、ちょっとクセのあるヴィンセント(ビル・マーレイ)は、隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話をすることになる。酒場や競馬場へと連れ回し、ろくでもないことを教え込むヴィンセントに反発するオリバーだったが、嫌われオヤジに隠された真の優しさや心の傷に気付いてから、徐々に二人は心を通わせていき……。
ビル・マーレイが頑固なおやじを演じるってことで、とっても楽しみにしていた作品だけに、
残念な感じ。
私は、そもそも、この手の作品が好みである。
だけど、この作品だけは、受け入れられない点がある。
いくら、過去に聖人であったとしても、現在のことまで帳消しになるというのは、
いかがなものであろうか。
オリヴァーの貯金を勝手に引き出した挙句、
競馬に使い、パァーにしてしまった。
これって、本当に、人間として、どーなのよって話で、
これに対して、何のフォローのないまま、何のお咎めのないまま、
話は、ハッピーエンド・・・・って、何か、凄く大事なところを、
スルーしているんじゃないのかな。
頑固で、だらしなくて、とっつきにくい・・・けれど、
1本筋が通っていなければ。
そうでなければ、素晴らしい功績も、ただの過去の産物だ。
子供のお金を勝手に使った時点で、
ヴィンセントの人間性に疑いを持ち、到底受け入れられない。
そして、最後のハッピーエンド。
家族のように慕うヴィンセントの魅力が何なのか。
私には、最後まで理解できなかった。