テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく

 

 ダニー・ボイル作品は、あまり好きではない。

 でも、この作品に限っては、そのスピード感が、インドの躍動感や、

少年少女たちの、ハングリーさに非常に、マッチしていたなぁと思う。

 

 俳優陣たちも良く、少年少女たちの、

可愛らしいこと。

あんな過酷な環境で育ちながらも、ピュアで生命力に溢れていた。

 

 物語は、逆境を乗り越えていく兄弟の話と、

ピュアなラブストーリー。

 正直、びっくりする程の人口を抱えるインドで、

おいおい、そんな、再会とか出来るもんかぁ~?と、

若干の都合良すぎ感は否めない。

 

 それでも、少女と少年が再会することを微笑ましく思える。

 

ただ、思うのは。

描かれているこのインドという世界は、本当のインドなのだろうか・・というところ。

イギリス人であるダニー・ボイルが、どこまで、インドの内情について知った上で、

描いているのかなぁ・・・と。

 単純に、インドのスラムの子は、純粋で生命力に溢れている。。。と、

思ってはいけないような気がする。

 ジャマールの兄のような行く末もあれば、

ジャマール以外の多くの子供たちの存在を、しっかりと見つめないといけない。

 決して、ジャマールがインドのスラムのすべてでは無いということ。

この映画の放つ疾走感や、テンポに良さで、

その辺りが、インドの背景のように流されるのであれば、勿体ない限り。

 

 

 

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