<壁の向こう>

ブランは、懐かしいウィンターフェルにいた。
彼自身が生まれる前のその場所には、父であるネッド・スターク少年が、
弟に剣術を教えていた。
そこに馬に乗って現れたのは、男勝りなリアナ・スターク。
ブランが地下墓地で知っているリアナだ。

リアナは、彼にも剣術の相手になって貰えばいい・・・と、
馬屋の少年を指さした。
 そこには、小太りな大きな少年がいた。
その少年は、ウィリスと呼ばれ、幼き日のボーダーだった。
 昔の彼は、普通に話せる少年だった。

 そこで、意識は唐突に戻された。
木の中の老人に、ブランは、もう少し見ていたかった・・・と言うが、
老人は、
「海の底は美しいが、長居をしては溺れてしまう」と、
過去の世界に居続ける事は望ましくない・・と話すのだった。

ブランは、ミーラに昔のボーダーは、普通に話せるんだよ・・と話をするが、
ミーラは、ここに来ても、何ら変化のないことに苛立っていた。
 そんな彼女に、木の少女は、
「彼はいつまでもここにいるわけではない。
その時、君の存在が必要になる」と言うのだった。


<キングスランディング>

街の中で、サーセイを侮辱する事を大声で話し、サーセイを笑いものにしていた
酔っ払いは、
サーセイの新たなキングス・ガードによって、殺された。
 彼は、無言でありながらも、その責務を果たし始めていた。
 サーセイは、城を出て、ミアセラの葬儀に出かけようとするが、
王トメンの命令により、その部屋を出る事も許されていなかった。

 ミアセラの遺体が横たわる聖堂。
トメンとジェイミー。
 まだ、サーセイと面会していないというトメン。
「怒っているのか?」と問うジェイミーに、
「まさか・・。怒ってるなど・・」
「なら、葬儀に来させてやれば・・・」
「僕は何もできなかった」と悔しい1表情を浮かべる。
そして、再び、母親がハイ・スパローに拘束される事が不安だと話すのだった。

そこへ、ハイ・スパローが現れた。
トメンの「妻は?」の問いに、「告白を待っているのです」と答える。
 ジェイミーは、トメンにサーセイに会って来るように促し、
ジェイミーとハイ・スパローは聖堂に2人きりとなった。
剣に手をかけ、ハイ・スパローを威嚇するジェイミー。
 しかし、ハイ・スパローはすでに多くの信者に弓を1持たせ、聖堂に配置させていたのだった。


サーセイのもとへ向かったトメン。
娘への葬儀にも参列も出来ず、気落ちしたサーセイは、
久しぶりに会えたトメンを見ても、喜ばない。
 トメンは、
「あの時、やつらを全部、処刑するべきだったんだ・・・・
お母様ならそうしたのに。
 僕を強くしてくれようとしたのに、僕はダメだった・・・
でも、僕は強くなりたい。僕に、力を貸して下さい」
トメンの言葉に、
サーセイは、彼をしっかりと抱きしめるのだった。

<ミーリーン>

船が燃やされ、ミーリーンは、奴隷商人の町へと舞い戻っていた。
 そして、残されたドラゴン2頭は、デナーリスが飛び去ってから、
餌に手をつけていないといい、無理に食べさせることは不可能だという。

ティリオンは、餌を食べないのは、鎖に繋がれているからだと時論を説く。
「エイガンのドラゴンも、鎖に繋がれ、数世代後には、猫位の大きさになった。
 鎖につなぐと、飼い殺しになる」
そして、ミッサンディに、今までドラゴンの近くにより、
危ない目に遭った事は?と聞く。
ミッサンディは、無い・・と答えた。

「ドラゴンは人間よりも賢い・・と言うメイスターもいる。
友にはなつき、敵には、猛る・・・さぁ、ドラゴンの夕食の時間だ」

 ティリオンは、地下で繋がれているドラゴンのもとへ行く。
 ドラゴンに近寄り、話しかける。
「私は、君の母の友人だ・・・食べないでくれ。
 幼い頃、命名日の祝いに何が欲しいかといわれ、ドラゴンだと答えた。
小さいドラゴンでいい・・と。叔父は笑い、ドラゴンは、100年前にいなくなった・・と聞かされた。私は、ショックで泣いたよ。だが、今、ここにいる」
 ティリオンは、ドラゴンとの距離を縮め、首の鎖を、はずした。
そして、もう1頭のドラゴンも、鎖をはずせ・・とばかりに、首を差し出してきた。
 ティリオンは、2頭とも鎖をはずし、足早に、そお場を後にした。
出口で待つヴァリスに一言。
「今度、俺がこんな提案したら、殴ってでも止めろ」

<ブレーヴォス>

今日もアリアのもとに、ジータが現れ、棒を振り回すアリア。
 その棒を突然、掴まれ、アリアの動きは止まった。

「お前は何者だ?」そう問う声は、ジャクエンのものだ。
「何者でもない」と答えるアリア。
「何者か言えば、屋根の下で寝かしてやろう」
「何者でもない」
「何者か言えば、食べ物を与えてやろう」
「何者でもない」
「何者か言えば、視力を戻してやろう」
「何者でもない」

 甘い言葉にも、アリアは、迷いなく、「何者でもない」と答える。

ジャクエンは、「ついてこい」とアリアを促す。
お金の入った器を持っていこうとして、それを制するジャクエン。
「お前は、もう、物乞いではない」と伝えるのだった。

<ウィンターフィル>

カースタークは、ボルトン公とラムジーに、森の中で、
サンサを追っていた部隊が全滅していたと報告した。
 ラムジーは、サンサが兄のいる黒の城に向かっていると言い、
黒の城の南側は、手薄で、ジョン・スノウを殺す事が可能だと話す。
 ボルトン公は、
「ナイツ・ウォッチの総帥を殺すというのか。
北部をまとめないといけない時に・・」と反対する。

しかし、ラムジーは、
「アンバー、マンダリー、カースタークがいれば、戦力は十分です」
カースタークもまた、
「ロブが父を斬首した時から、スターク家は敵だ。新たな血を入れましょう」と、
ラムジーに同調した。
そんなラムジーに、ボルトン公は、
「狂犬だと評判になる。そうなれば、ロクな死に方はしない」

その時、メイスターが入ってきた。
そして、
ウォルダが出産し、男の子だと、ボルトン公に報告した。

「おめでとうございます」と、ボルトン公に近づくラムジー。
「弟に早く会いたいです」
ボルトン公は、ラムジーを抱き寄せ、
「長子は、お前だ・・」と伝えた。
「ありがとうございます・・・それだけで・・・」
 そう感謝の言葉を口にしたラムジーは、その次の瞬間に、
ボルトン公の胸に、剣を刺した。
 剣の血を拭いながら、ラムジーは、驚愕しているメイスター・ウォルカンに、
「北部の諸侯に、伝えろ。ルース・ボルトンが、敵に毒を盛られて死んだ・・・と」
 状況を呑み込めないメイスターに、ラムジーは、
「ルース・ボルトンは、なぜ、死んだ?」と確認する。
「毒に盛られて・・・・・」

 経緯を見ていカースタークは、
「閣下に対する物いいか?」とたしなめる。
そして、ラムジーは、ウォルダと赤ん坊を連れてくるように命令した。
「お休みになられています・・」と答えるが、
メイスターは、ウォルダと赤ん坊を彼のもとにつれてくるしか無かった。

 ラムジーは、ウォルダと赤ん坊と対面し、
ルース・ボルトンに会わせる・・と彼女を、案内した。
そこは、猟犬の小屋だった。
 徐々に不安と恐怖を感じるウォルダ。
「ルース・ボルトンは、どこ?」
「ルース・ボルトンは、私だ」
 ウォルダは、
「リバーランドに帰るから、お願い・・・・助けて」と慈悲を乞うが、
ラムジーは猟犬を放つ。


 森の中で、ブライエニーは、アリアと会った時の事をサンサに話していた。
「男といた。暴力は受けていなかった。2人とも、
離れようとしなかった・・・」
「行先は?」
「三日三晩捜しましたが、見つかりませんでした」
「様子は?」
「元気そうでした。レディには見えませんでしたが・・」
 逆に、ブライエニーは、サンサで故郷での出来事について聞くが、
サンサは、答えない。
ただ、ブライエニーと会った時に、一緒にいけば良かったと後悔を口にした。
「難しい選択でした。皆、難しい選択を迫られる」とブライエニーは言う。

シオンは、サンサに
「黒の城に入った瞬間に、ジョンに殺されるだろう・・・」
「殺させないわ。ブランとリコンの事も話すわ」
「代わりに農場の子供を殺した事も?サー・ロドリックを斬首したことも?
ロブを裏切ったことも?
俺がした事は取り返しがつかない。
壁まで君を送って死ねたら良かった・・・」
「一緒に行かないの?」聞くサンサに、
「馬を一頭くれないか?」
「どこに行くの?」
「故郷に」

<鉄諸島>
 
ヤーラは。わが軍が劣勢であると報告するが、父のベイロンは野望を捨てれず、
攻めろとしか言わない。
 海の中では、無敵だが、土の上では城を守ることは出来ないとヤーラは言うが、
ベイロンは、聞く耳を持たない。
 そのまま、城の外へと出、風雨の強い中、揺れる吊り橋を渡っていた。
 その途中で、向こう側からわたってくる人物がいた。
「王に道を開けろ」と威嚇するが、その相手は、弟のユーロン・グレイジョイだった。
「兄の時代は終わった・・・支配をほかの者に譲り、隠居しろ」
「お前は、船の上で気が狂って、海に落ちないように、マストに縛りつけられたと聞いたぞ。
そして、船員の舌を切り取ったとも」
 ユーロンは、それを否定せず、
「黙らせる必要があったからな。俺こそが嵐だ。最初で最後の・・・。
道を空けろ」
 次の瞬間、ユーロンにベイロンが襲い掛かったが、そのまま、ベイロンは簡単に吊り橋から
落とされたのであった。

 父親の遺体を海へと見送りながら、
ヤーラは、
「塩の玉座に誓って、復讐する」とつぶやく。
しかし、司祭は、塩の玉座に座るのは、ヤーラとは限らない・・と制する。
「私は、父の後継者よ」
「王位は、父親が決めるものではない。法が決めるのだ。
 議会で選ばれるか、どうか・・・」
 ヤーラは、自分の王位が確かなものではないことを知る。

<壁>

アリサーは、ダヴォス達のドアを叩き、平和的条件を伝え、
出てくるように促す。
 しかし、辺りには、出てきた者たちを射抜こうと、多くの兵を配置していた。
アリサーが、力づくで・・とばかりに、ドアを壊そうとした時、
多くの野人が押し寄せた。
 簡単にアリサー一派は、太刀打ちできなくなった。
 アリサーたちジョンを裏切った者たちを、牢に入れるよう、
ダヴォスは、指示をした。

 ダヴォスは、メリサンドルの部屋を訪ねた。
メリサンドルは、すっかり、気弱になっていた。
ダヴォスは、そんな彼女に、
ジョンを甦させる魔術を知らないか?と尋ねる。
「炎の中の大勝利も、すべて嘘だった・・・・私には、無理よ」
ダヴォスは、
「私には、信心はない。七神も、溺神も、木の神も同じだ。
私は、光の神に助けを請うているワケではない。
奇跡を見せた女に、助けを求めているんだ」
・・・とメリサンドルを説得する。

 ジョンの遺体についた血液を綺麗に拭い、
神の毛を切り、炎へと、散らす。
 呪文を唱るメリサンドル。
 しかし、最後の呪文を唱え終わっても、ジョンに変化はなかった。
諦めて部屋を出ていく者たちに続き、メリサンドルも、弱弱しく、部屋を後にした。
ダヴォスは、諦めきれず、部屋に残り、ジョンの変化を見つけようとしたが、
どんな反応も見つけきれなかった。
 ダヴォスも諦めて、部屋を出る。
 横たわるジョンの遺体の傍で眠っていたダイアウルフが、
不意に、その体を起こした。
 何かを察知したのか・・・・

 次の瞬間、ジョンの目がカッと見開き、
大きく息を吸い込んだ。


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 とうとう・・・・死んだわよー!!
ルース・ボルトンが、死んだわよー!!!
 でも、あんな死に方だなんて、許せない。
全身を剥いで・・・・あーやって、こーやって・・・・・
 いやいや、そんな死に方は、ラムジーに残しているのよね、きっと。
 
しかし、カースターク・・・・。
 シーズン2話あたりで、ロブに斬首刑にされちゃった恨みが、こんなところまで、
引きずってるなんてねぇ。


 ウォルダと、赤ん坊も、殺してしまった・・・・ラムジー。
ほんと、非道だわ~。

 そして、ジョンが目覚めましたわよ!!!
 そうなるんじゃないか・・と思っておりましたが。
メリサンドル、やったわね!!
 弱々しくなったメリサンドルに、いっきに、好感が持てたわ。
 でも、忘れてはいけない。いっぱい、人を火あぶりにしてるんだからね~。
 ジョンに、なんの、後遺症もなければいいんだけど・・・・
まさか、ホワイトウォーカーになっての復活とかじゃないでしょーね!!

 
そして、シオンは、今更なんで、故郷に戻っていくのかな。
何か、考えがあるんでしょーか。
 老害・ベイロンも死んじゃったけど、ヤーラは塩の玉座に座れないんでしょうか。
個人的に、ヤーラ好きなんだけどなぁ。


ティリオンってば、やっぱり、只者じゃないわよねー。
ドラゴンの鎖をはずして、さて、どういう展開になっていくでしょうか。

 そして、ブラン・・・でかくなってたー!!
 月日を感じるわ~。
過去を見させる力で、過去の出来事が描かれていくのか。
それなら、嬉しいなぁ~。