ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。

久しぶりのバズ・ラーマン監督作品。
映像といい音楽といい、期待出来そうなので、映画で・・・・と思ったものの、
ディオ様で、デッドフォードを超えられるのか?

・・・という懸念もあり、
結局、DVDで観た。

さすがは、バズ・ラーマンである。
きらびやかで豪華絢爛な映像美は、彼の得意とするところ。
そして、名作に、ポップな音楽と、
独特の世界を作り上げている。

 しかしながら、私が、毎度感じるのは、
なんというか、その「軽さ」
 人物像が、どうも、上滑り。

 そういう意味では、やはり、レッドフォードを超えてるとはいえないかな。
ギャツビーといえば、やはり、レッドフォード版のが、
しっくりくる。

 どうも、ディカプリオが演じると、
ただの神経質で、ワガママで、すぐに感情的になる男にしか見えない。
影もなければ、謎もない。
 
ディカプリオはそもそも、そんな役柄が多い。
若い時は、そんな演技も、魅力の一つであったが、
年をとっても同じような演技をされても、
イマイチ、幼稚にうつってしまう。
 
 
 ディカプリオならば、レッドフォード以上の、ギャッツビーを演じてくれると
期待していたけど。
 まず・・・もう少し、痩せて欲しい(笑)
 

 あとは、まぁ・・・・デイジーの配役が「おいおい」という感じでした。
もっと、したたかな計算高い・・をイメージしていたので、
こんなアホな子なの?という印象で、
一体、どこに恋をしたのかが、合点いかない。

 。。。と、正直、文句を言い出せば、キリはないけれど。

原作とも、レッドフォード版とも比較しない、
これだけの映画で観れば。

 映像に音楽・・・これは、「映像を楽しむ映画」と思える。
軽やかな映像とともに、描かれるのは、
バカな男のお話。
・・・と思えば、普通に観れる。
若干、途中眠くなるかも知れないけど。

 そう割り切って、☆3つかな・・・・。

 ディカプリオは期待はずれだったけど、
トビー・マグワイヤは、良かったかな。
 地味な役どころは、まー、いつもな感じだけど。
病的なところや、ギャッツビーの物語を書き始めるところとか・・良かった。
 もっと、色んな映画に出て欲しいな。

 ただ、そのニックが、ギャツビーをそれほど引きずり続ける理由も、
納得できない。
 そう考えると、やっぱり、ディカプリオが敗因か。

「ロミオ+ジュリエット」も「ムーラン・ルージュ」も、
素晴らしい内容だと思わなかったが、
とにかく、その映像美と、それに負けない、キャストの美しさがあった。
 「ロミオ+ジュリエット」には、線が細く美しいディオ様と、
この世のものとは思えない美しいクレア・ディンズがいた。
「ムーラン・ルージュ」には、妖艶な二コール・キッドマンがいた。
 
「華麗なるギャツビー」には・・・
その映像美にこそ映える美しさが、欠如しているともいえる。



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