ジェムザール62回目と靴紛失 | にの日記

にの日記

2002年2月30歳で乳がん発症。現在50歳。再発して9年、抗がん剤はやり尽くしました。現在、痛みのコントロール、腹水・胸水治療(CART)を受けています。
今までのほほんとしていたのですが、あまりのほほんとしていられなさそうなので、ブログタイトル変えました。

今日は病院の日。

車をビュンと飛ばして、2時間で病院着。

まずは診察。

ニコ(先生)熱が出たり、だるかったりしましたか?

照れ(わたし)いえ、それはないんですが、たまに胸がヒューって引っ張られるような、いずい(不快な)時があるんですよ。何か悪い物でもあるんでしょうか…

もぐもぐんー、問題ないと思いますけど…

キョロキョロ車やバイクに乗って緊張したり、寝てる時なんかによくあるんです。嫌な感じで…

もぐもぐそしたらCT撮りますか。

ということで、急遽CT撮ることに。

造影剤を使わないから5分で終了。

できあがった写真を見ながら、

もぐもぐ(ひとりごと風に)過去に放射線やってるけど、今更その影響じゃないな…
胸にがんがあって、それが潰されて、癒着してるんだな、これは…

キョロキョロ!!!悪い物あるんですか!?

グラサンいや以前にね、治療したとこですよ。
がんがあった跡が引き攣れて癒着してるから、いずいんでしょう。
問題ないですよ。

ひー!それ先に言ってよ!怖かったえーん

キョロキョロ(画像の肺のあたりを指差しながら)そしたらこの辺りも悪いのないですか?

グラサンそれはPETで見ないとわからないから、もしかしたらあるかもしれないけどね。

って、いらんこと言わんでええわパンチ!

がんだし、治療中だし、変化が起きても仕方ないのだけど、できれば今の生活を続けたい乙女心。

自分の体をだましだまし、細く長〜く暮らして行きたいのです。

ということで何事もなかったように、治療開始。

ジェムザール1800mg打って、看護師さんとおしゃべりして、お会計はいつも通り先生がカルテを書き間違えてて(笑)、修正してもらってお金を払い、玄関に向かうと…

わたしの靴がないガーン

「靴の紛失が増えてます。鍵のかかるロッカーをご使用ください。」

という張り紙があるのは知ってたけど、(この病院に来る人に悪い人いないでしょ?)と思ってて、いつも棚の下駄箱に置いてたんです。

いやいや、ただ単に履き間違えて、他の棚やロッカーに入れたかもしれない。

そこで全部の棚と鍵のかかってないロッカーを見てみるけど、やっぱりない汗

受付に戻って、小声で「あの…靴が見当たらないんです…」と言ったら、顔見知りの事務員さん、

「え!?にのさん靴なくなったの!(大声)」

待合室のみんなに聞こえたよね(笑)

もう一度一緒に下駄箱見てくれて、やっぱりないので、靴の特徴を伝える。

今日の診察が終わったら、閉まっているロッカーも開けてチェックしてくれるそう。

病院のスリッパを借りて帰ることに。

なんかもう、悲しくて。

靴自体は2年前に買った安いものだし、この夏で履きつぶしちゃおう、くらい思ってたんだけど、いなくなっちゃうなんて驚いてしまって、可哀想で。

歩きやすいから、買ってすぐ一緒に韓国も行ったなぁなんて思い出して、また悲しくて。

同じ病院に通う、もしかしたら同じ病気の人が、変なことしてませんように。

どうか、履き間違えちゃっただけでありますように。

今日はこの後チムジルバン行こうと思ってたけど、しょんぼりしてしまったので、帰ることに。

素足で運転するのも大変なんで、近くのショピングセンターで靴を買いました。

またこれが履きやすくて汗

この靴履くたびに今日のこと思い出しちゃうな。

切ない通院でした。