ぴこちゃんが虹の橋を渡っていってしまいました。1997年生まれの18歳でした。

今でもぴこちゃんと出会った日のことをはっきりと覚えています。

空家になった家の軒先でお母さん猫や兄弟猫と一緒にいた子猫。数日前に降った雨に濡れたのか風邪をひいて目は目やにでふさがり、鼻もズルズルで、多分このまま置いて帰ったら数日でダメだろうな、と思いました。数時間悩んで、結局迎えに行き家に連れて帰りました。

すぐ病院に連れていき手当をしてもらいました。推定生後一ヶ月。兄弟たちの中でも体がひとまわり小さくて栄養状態も良くなかった。でも生命力が強かったのか、みるみる元気になっていきイタズラな家猫になりました。

毎日毎日ぴこちゃんの頭にすりすりして「母さんのかわいいかわいいぴこちゃんはどこですか?」というと自分の口元をわたしの指にこすりつけながらゴロゴロ・・とのどを鳴らしました。

一年前にお医者さんに行って健康状態を見ていただいたとき、血液検査の結果から内臓的にも悪いところはなく、年相応の痩せ方で問題ない、と言われました。食欲は亡くなるきのうまであり、さいころのぶんまで横取りするほど。

でも晩御飯は欲しいと言うから出したのにけっきょく舐めただけで食べなかった。その後しきりに外へ行きたがるのでマンションの廊下を一緒にお散歩して何往復かしました。途中でフラフラと倒れ込んだので家まで抱いて帰りました。

それから急激に弱っているのが目に見えてわかるほどになり、これはもしかしたら今晩が山かも知れない、とおもいつつ床につきました。

今朝7時頃にねえさんが一番に起き、そのときにぴこちゃんが部屋の前で鳴いたのをわたしもゆめうつつに聞いていました。10分ほどしてぴこちゃんに朝ごはんをやらねば、と思って部屋を出たときにそこに倒れているぴこちゃんがいて、すぐに息を引き取ったことがわかりました。あと10分、いえ5分早く起きていたら。最後にお別れが言えたのに。

でも体はまだ暖かく、やわらかでした。「ぴこちゃん!」と呼びかけるわたしの声は聞こえたかもしれません。そう思いたいです。

お花を痩せた体を包むように敷き詰めて。18年のあいだたのしい家族の一員であったぴこちゃんに感謝を込めて。