たんたん川柳「因縁」十七句一連
朝ぼらけ眠気なまこで床を這い
節分に付ける人なし鬼の面
歌仲間歌を忘れてお茶を飲み
横に寝る親は嫌いか抱き枕
かすがいも何も無くとも手を繋ぎ
飼い猫の寝ながら我を睨みおり
野良猫の迷って揺れる尻尾かな
ひな祭り猫も混じってすまし顔
「シーシー」と言われて静かに水量り
我が家より華やかなるか墓参り
花粉舞う午後二時半の黄砂かな
図書館に仲良くハモるいびきかな
クレーマー社長が出てきてこんにちは
子はゲーム親はスマホとにらめっこ
亡くなれば目を閉じているメジロかな
枯れてなお追いかけてくる落ち葉かな
これからも「子」「江」「代」で集い別れよう
(2013.4.16)