たんたん日記「日本語を大切に」

 

 

 我が日本国を特徴づける歴史と伝統や、文化芸術や、風俗慣習や、あるいは、産業技術等は、世界中から凡そ一流と評価されているだろう。ところが、ただひとつ政治だけは三流である。それは一体なぜか。

 

 ブログ主の見るところ、日本の政治が三流である唯一無二の原因は、「隣りに大陸(と半島)があるから」である。我々は彼の地の有り様を凡そ反面教師として捉えるべきだが、政治や経済の一部にはカネに目が眩んで、非民主的な有り様に目を瞑る者が居る。度し難いとしか言いようが無い。

 

 大陸の政治経済といえば、省や大都市等の地方政府が己の出世のためにGDP等の経済指標を水増しし、これを集めた大陸全体の数字が全く信用できないことは公然の秘密だろう。更には、数字を優先する一方で現実の人民の暮らしを蔑ろにして憚らないのも、一党独裁の全体主義の為せる業と言える。

 

 

 それはさておき、本日2024年1月16日朝のテレビ番組を眺めていると、被災地支援の話のはずがなぜか「対ロ支援」とテロップに見える。ウクライナ侵攻によって民主主義世界から断交状態にある「ロシアを支援」するとは何事か、それと被災地と一体何の関係が、と思ったところ、これは「たいろ」ではなく、中国語を日本語読みして「たいこう」と読むという。

 

 これはそもそも、大陸で発生した大震災時に使われたスローガンらしい。なお、「口」は日本語の「人口」にも使われている「人」の意味で、これに「対する」すなわち「向き合う」のであれば、いわば「被災者の顔が見える」支援とポジティブに解釈したいものだ。

 

 ただし、ブログ主のみるところ、大陸各省の援助隊が被災地に土足で乗り込んで、見かけの復興の速さを競争するといったことのようだ。下手をすると上述した経済競争と同様に、己の救援の優秀さをことさら強調するために、死傷者の数を少なく公表するようなインチキを行うかもしれない。まさに省の幹部連中が対抗(たいこう)するさまと言えよう。

 

 

 ところで、国家行政に属する省庁や自衛隊等を通じて直接的に、被災地である県や市町村などの基礎自治体を支援することは、それを図示した有り様から、例えば「垂直型支援」と呼べるかもしれない。

 

 一方、指揮命令系統といった雲の上のことはさておき、被災現場において東日本等の大規模災害からの復興を体験した地方自治体の専門家が出張って、不慣れな被災地の自治体をサポートするのは大変有意義である。そこで、こうした支援を上述した国対地方の垂直関係と対義する「横断(ないし平行)型支援」と呼ぶのは如何だろうか。

 

 「ロシア支援」と紛らわしいことよりも、そもそも日本語ではない、意味不明な外国語を使うことが不適切である。日本語を大切に。関係各位のご賢察を願おう。

 

 

 それにつけても、政治は難しい。それでも、政治は明るく楽しく、そして、素晴らしいものだ。

 

クローバー