4年 | こういうケースもあるというリアリズム

こういうケースもあるというリアリズム

んー、んー、あー、
わーにんぐ、わーにんぐ!

朝、正常な時間に起きて

シャワーを浴びて、

化粧をして、

服を着替えて、

駅までタバコを吸いながら歩く。


満員電車に揺られて

渋谷駅の改札を抜けて

宮益坂をのぼる。


校門を潜って

自販機で微糖のコーヒーを買って

喫煙所で煙草を吸う。


授業に少し遅れて参加して

DSを弄っているうちに昼休みになる。


気付けば夕方になって

お酒を飲んでまた家に帰る。



そんな普通の日々は4年前に始まって

1年前に終わった。


何度も繰り返したわけではないし

月に一度程度しかなかった日もある。


今のあたしにはそんなものない。




いつからこんなに空になったのか。


悲観しているわけではない。

現に、夕方に起きて空の胃を

コーヒーと煙草で満たすのは

心地よいとも感じているから。


あの頃のあたしは幸せだったけれど

あの頃のあたしに戻りたいとは思っていない。



早く何時か、

あの頃とは違う安定的な幸せが欲しい。


人間は気付かない

幸せな日々が有限なことに。